日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
終値 9671.96 -10.25 終値 9680 変わらず
寄り付き 9705.90 寄り付き 9690
安値/高値 9657.24─9748.4 安値/高値 9650─9750
出来高(万株) 146194 出来高(単位) 24423
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[東京 25日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅続落。28日に1度目の
ピークを迎える国内企業の決算発表を前に、業績観測報道などを手がかりに一部の個別銘
柄が物色される場面もあったが、イースター休暇で海外市場の多くが休場となり、参加者
が乏しいなかで薄商いとなった。海運、不動産が買われた一方で、ゴム製品や自動車はさ
えなかった。イースター明け後の米国株式市場の動向が注目点となっている。
東証1部騰落数は値上がり677銘柄に対し値下がり802銘柄、変わらずが184銘
柄。東証1部の売買代金は1兆円を割り込み、今年最低の9079億円。
日経平均は前場は小高く推移したが、後場はマイナス圏に沈んだ。市場では「一部の好
業績銘柄や円高一服感から買いが入ったが海外勢の参加者が少ない中で、物色は一部にと
どまった。個人が買い意欲を示している新興市場を除き、イースター休暇で方向感が乏し
い」(マネックス証券・チーフストラテジストの広木隆氏)との声が出ていた。「主力企
業の決算発表を控えて現物の売買が細るなか、先物主導で方向感のない動き」(準大手証
券トレーダー)との指摘もあった。
朝方は先週末に懸念が高まった円高進行が一服したとの見方が下支え要因となったが、
中国株式市場で上海総合株価指数<.SSEC>が軟調地合いとなったほか、再び円高方向に進
み始めた為替動向も後場の重しとなった。
業種別では、収益改善見込みとの一部報道を背景に、日本郵船<9101.T>、商船三井
<9104.T>、川崎汽船<9107.T>が買われるなど海運がしっかり。一方で、自動車はさえない
展開となったが、生産正常化は11月から12月の見込みと減産の長期化が見込まれるト
ヨタ<7203.T>は小幅安にとどまり、市場では「悪材料が続く割には売られていない。海外
勢が休暇となっている影響が出ている」(国内証券)という。
市場では「手掛かり材料に乏しく動きがとれない。復興関連銘柄や好業績銘柄など個別
に物色されているものの、全体相場の押し上げにはつながっていない」(立花証券・執行
役員の平野憲一氏)として、決算発表が出そろうゴールデンウイーク明けまでは上値は試
しづらいとの見方もある。
11年3月期末決算発表は28日に一つのピークを迎えるが、東日本大震災の業績や生
産計画への影響が注目点。自動車メーカーでは三菱自動車工業<7211.T>とダイハツ工業
<7262.T>が27日、ホンダ<7267.T>が28日に発表予定。また、週央に予定されている米
連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和スタンスの継続が示されれば株価にはプラス材料
とみられている。
統一地方選の株価への影響は、現時点では乏しいものとなっている。
(ロイターニュース 寺脇麻理)
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