ドル/円
午前9時現在 85.85/90 1.3220/22 113.51/56
NY17時現在 85.78/82 1.3225/31 113.45/52
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[東京 4日 ロイター] 午前9時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点
に比べ若干ドル高の85円後半。野田佳彦財務相は4日朝、財務省内で記者団に対し、円
高が進行していることについて「注目して見ている」と述べたが、為替市場の反応は限定
的だった。
この日は、夏休みを来週に控えた企業や機関投資家など実需勢の動向が注目される。ま
た、短期筋は6日に予定される7月米雇用統計前にいったんはドルの売り持ち(ショート
ポジション)を巻き戻すと予想され、あすにかけてドルの買い戻し需要も期待されるとい
う。
前日の海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)が来週にも追加的な流動性供給策を
発表するのではないかとの憶測が広まり、ドル金利が広範に低下。2年物国債利回り
米追加金融緩和の思惑や低調な米景気指標を受けて、前日の海外市場ではドルが幅広い
通貨に対して下落した。ドルは対円で8カ月ぶり安値となる85.67円、対英ポンドで
は6カ月ぶり安値の1.5968ドル、対ユーロでは3カ月ぶり安値となる1.3262
ドルまで低下した。
米商務省が3日発表した6月の個人消費支出と個人所得は、共に前月比横ばいとなった。
一方、個人貯蓄率は6.4%と1年ぶりの高水準となり、景気回復の足取りが当面は重く
なる可能性が示唆された。
ロイターがまとめたアナリスト予想は、個人消費支出が0.1%増、個人所得が0.2
%増だった。個人所得が前月比変わらずとなったのは、2009年9月以来初めて。
(ロイター 森佳子記者)