1350GMT 16日終盤
Euro/dlr
Dlr/yen
Euro/yen
17日終値 前営業日終値
株 FT100 5861.00(‐62.69) 5923.69
クセトラDAX 7256.65(‐130.89) 7387.54
金 現物午後値決め 1478.50 1500.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.490 (+0.010) 0.895(0.919)
独連邦債2年物 1.794(1.819)
独連邦債10年物(6月限) 124.33 (+0.20) 3.102(3.114)
独連邦債30年物 3.641(3.661)
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<為替> 振れの大きい取引のなかユーロが上昇。ギリシャの債務再編をめぐる根強い
懸念を背景に、引き続き対ドルで不安定な地合いとなっている。
<株式> ロンドン株式市場は下落。世界経済の成長をめぐる懸念を背景に、商品(コ
モディティ)・銀行株が下げを主導した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は62.69ポイント(1.06%)安の
5861.00で終了し、4月19日以来初めて終値で5900の水準を割り込んだ。
鉱山株<.FTNMX1770>の下げがきつい。この日発表された4月の米住宅着工・許可件数が
ともに予想を下回る弱い内容となったことを受けて、銅価格
気した。
米住宅市場へのエクスポージャーが大きいウルズリー
ハイテク関連の優良株も売られ、半導体設計会社ARM
はこの日、アナリスト、投資家向けのプレゼンテーションを開催した。
モルガン・スタンレーによる慎重なコメントが圧迫材料となり、グラクソ・スミスクラ
イン
欧州ソブリン危機をめぐる不透明感が引き続き重しとなり、銀行株<.FTNMX8350>は引き
続き軟調となった。
ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は同日、ギリシャが大規模な改
革に乗り出すと共に、民営化を加速させた場合、ギリシャ債務の「ソフトな」再編が実施
される可能性がある、との見解を示した。
半面、ボーダフォン
明るい見通しを示したことが好感された。
欧州株式市場は続落。さえない経済指標を受けて地合いが悪化した。米ヒューレット・
パッカード(HP)
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4営業日続落し、11.80ポイン
ト(1.04%)安の1126.94で終了。終値で4月19日以来の安値をつけた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は31.71ポイント(1.10%)安
の2849.60。
この日発表された経済指標では、4月の米住宅着工・許可件数がともに予想を下回る弱
い内容となったほか、欧州経済センター(ZEW)の5月の独景気期待指数も3.1に低
下し、エコノミスト予想の5.0を下回った。
また英インフレ率が2年半ぶりの高水準に加速する一方、4月の米鉱工業生産は、3月
に発生した東日本大震災の影響で自動車部品の供給に混乱が生じるなか、前月比横ばいと
なった。
テクノロジー銘柄が売られ、同セクター株指数<.SX8P>は2.4%下落した。半導体設
計会社ARM
C)販売を理由に、通年の業績見通しを引き下げたことが重しとなった。
化学セクター株指数<.SX4P>は2.4%下落。欧州連合(EU)の4月新車販売が前年
同月比4.1%減少したことを嫌気し、自動車セクター株指数<.SXAP>は2%下落した。
ロンドンのあるファンドマネジャーは「今年は商いが乏しい中、長く、厳しい夏となる
だろう。ヘッジファンドは(株式)市場に対しショートポジションを取っており、債券市
場へと戻る可能性がある」と指摘。「(スイス商品取引大手の)グレンコア[GLEN.UL]の
大型上場を控え、投資家はおそらく資金確保にも動いている」と述べた。
<ユーロ圏債券> 対ポルトガル支援策が最終的にまとまったことを受け、同国債価格
が上昇した。一方、ギリシャの債務問題をめぐる不透明感は根強く、独連邦債は上値の重
い展開となった。
ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は、ギリシャが主要な改革や民
営化の加速による資金捻出に乗り出した場合、「ソフト」な債務再編を行う可能性がある
との見解を表明した。
これに対し、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀
総裁は、同案は選択肢に含まれていないとし、当局者内の温度差が浮き彫りとなった。
債券市場では、ギリシャの短期債がポルトガルやアイルランドの同債をアンダーパフォ
ームした。
2年物のポルトガル国債
11.17%。同アイルランド国債
同ギリシャ国債
ウエストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デービス氏は、ギリシャ債務についてみ
られた過去1日の動きは一部相反しており、市場参加者の多くは理解できていないと指摘。
「見通しがかなり明確になったと市場は考えていない」と述べた。
独連邦債は振れの大きい展開となるなか、結局29ティック高の124.42で清算。
さえない鉱工業生産や住宅着工で値上がりした米国債につられる動きとなった。
2年物の独連邦債
利回りは3.09%にそれぞれ低下した。
[東京 18日 ロイター]