(第1段落の「105円」を「115円」に訂正します。) [東京 17日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 115.77/79 1.2567/71 145.50/54 午前9時現在 116.87/89 1.2519/23 146.32/36 NY午後5時 116.27/32 1.2521/26 145.64/68
正午のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の 115円(訂正)後半だった。7─9月期の実質国内総生産(GDP)の発表を受け、一 時117円台をつけたが、利益確定売りの動きが広がって115円台へと下押しされた。
<ドル一時117円台回復、GDP発表受け7年1カ月ぶり>
ドルは朝方から強含みで推移していた。週末の調整局面を通過したことに加え、20 カ国・地域(G20)首脳会合、G20財務相会議などのイベントリスクが後退したこと で「上値が軽くなった面があり、もう一度上方向を試そうというムードが出ているのでは ないか」(国内金融機関)との見方が出ていた。 午前8時50分の7─9月GDPの発表を受け、ドル/円は7年1カ月ぶりに117 円台を回復した。内閣府による7─9月期国民所得統計1次速報では、GDPが前期比マ イナス0.4%、年率換算マイナス1.6%となった。ロイターがまとめた民間調査機関 の事前予測では7─9月期GDPの予測中央値は前期比プラス0.5%、 年率プラス2 .1%だった。 ドルは一時117.06円まで上昇したが、直後から利益確定売りの圧力が強まって 下げ足を速め、一時115.46円まで下落した。きょうの高値から1円超の下落となる 。 あおぞら銀行の為替マーケットメイク課課長、諸我晃氏は「117円を付けたタイミ ングで利食いが出た。株価も結構下げており、日本側の材料出尽くしに伴うポジション調 整が強まっているのだろう」と指摘していた。 ドルは期待先行で上昇してきた面があり、下方向を試しやすいという。諸我氏は「米 国側からドル買いの後押しがなければ、上方向に行きにくい」と指摘しており、115円 半ば程度への調整もあり得ると見込んでいた。
<ドル短期的トレード終えん、中長期モメンタム入りとの指摘>
この先、調整が一巡した後の相場について、ソシエテ・ジェネラル銀行の為替資金営 業部長、鈴木恭輔氏は「イベント主導の短期的なトレードは終えんし、中長期的なモメン タムに入ってくるのではないか」との見立てを語る。弱い日本の景気指標と強い米国の経 済という関係に変化はなく、「自然体でドル高という考え方でいいだろう」(鈴木氏)と いう。 GDPの弱い数字を踏まえ、市場では消費税再増税の延期をほぼ確実視されており、 解散・総選挙も大筋で織り込みが進んでいるもよう。日本側の材料出尽くし感が強まって おり、市場では「米国の景況感と利上げのタイミングに関心は移ってきている」(鈴木氏 )という。 19日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(10月28─29日開催 分)が発表される。目新しい材料は期待薄とされるが、10月と11月のFOMCはイエ レン米連邦準備理事会(FRB)理事長の会見がなく、議事要旨に基づいて思惑主導で動 きやすいとの見方が出ている。
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