1309GMT 22日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
25日終値 前営業日終値
株 FT100 5751.98(+10.61) 5741.37
クセトラDAX 6639.21(+33.37) 6605.84
金 現物午後値決め 1337.50 1322.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.860 (+0.020) 0.599(0.591)
独連邦債2年物 0.970(1.002)
独連邦債10年物(12月限) 129.81 (+0.16) 2.456(2.467)
独連邦債30年物 2.994(3.016)
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<為替> ドルが対円で15年ぶり安値を更新。20カ国・地域(G20)財務相・
中央銀行総裁会議で、通貨の競争的な切り下げを回避し、市場で決定される為替相場へ
の移行で合意したことを受け、ドルは全般的に売られる展開となっている。
アナリストによると、米連邦準備理事会(FRB)が11月2―3日の連邦公開市場委
員会(FOMC)でQE2(量的緩和第2弾)を打ち出すとの観測を背景に、ドルは引き
続き圧迫されると指摘した。
<株式> ロンドン株式市場は鉱山株に買いが入り反発。20カ国・地域(G20)
財務相・中央銀行総裁会議で「通貨安競争」回避に向けた合意が成されたことを受けて
ドル安が進行、金属・原油価格が上昇したことが背景にある。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時5794.31まで値を上げた。
銅価格
ラル」から「バイ」に引き上げたことが支援した。
ETXキャピタルの電子取引部門を統括するミック・ミルズ氏は「鉱山株はロンドン市
場を押し上げたが、その後勢いを持続させる他の材料が続かなかった。米国市場もロンド
ンと同様に当初の上げ分を削った」と述べた。
一方、銀行株は軟調。ロイズ・バンキング・グループ
レディ・スイスはリサーチノートで、不動産価格の下落がロイズの業績に悪影響を与える
恐れがあるほか、短期的な投資利益の見通しも限られるとの見方を示した。
欧州株式市場はFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>が反発。ドル安で金属
相場が上昇し、鉱山株に買いが入った。また、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.78ポイント(0.26%)高
の1092.23。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は2.26ポイント(0.08%)安の
2871.48。
鉱山株の上げが目立った。STOXX欧州600資源株<.SXPP>は2.1%上昇した。
ドルの下落や中国の強い需要などに押し上げられ、銅価格が2年3カ月ぶり高値をつけた。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が閉幕し、米連邦準備理事会(F
RB)の追加緩和観測に注目が集まるなか、ドルは売られる展開となっている。
ゴールドマン・サックスのアナリストはリポートで、FRBが11月の連邦公開市場委
員会(FOMC)で追加緩和政策を発表することをほぼ確実視しているとの見方を示した。
さらに、FRBは約半年で5000億ドル、あるいはそれを上回る額の資産買い入れ計
画を発表する可能性があり、買い入れ額は最終的に2兆ドルに達するとの見通しを示した。
エルメスは15%高と急伸。LVMHが23日、エルメスの14億5000万ユーロ相
当の少数株式を取得した。ただ、LVMHはエルメスの買収および経営戦略への影響力行
使は求めていないとの方針を示した。
LVMHも2.4%上昇。スウォッチ・グループ
バリー
自動車株も高い。フォルクスワーゲン(VW)
イスは、同社の目標株価を引き上げ、 投資判断を「オーバーウエート」で据え置いた。
この日発表された9月米中古住宅販売は予想を大幅に上回ことも、相場を支えた。
<ユーロ圏債券> 独連邦2年債が同10年債をアウトパフォームした。翌日物金利が
前週22日に約1週間ぶりに低下したことで短期金融市場金利が上昇するとの観測が後退
したことが背景。
独連邦2年債
た。独連邦10年債
年物と10年物の利回り格差は最大で3bp拡大し150bpとなった。
コメルツ銀行の金利ストラテジスト、クリストフ・レーガー氏は「翌日物市場からの連
鎖反応だ」とし「短期金融市場金利の上昇が注目されていたが、22日に翌日物金利が低
下したことで、市場に幾分安堵感が広まった」と述べた。
22日のユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)
%となり、13日以来初めて低下した。
前週の取引で、金利動向に敏感な独連邦2年債の利回りは4月以来初めて1%台に乗せ
た。トレーダーからは「EONIAは当面はもう十分過ぎるほど上昇しており、欧州銀行
間取引金利(EURIBOR)は、現時点では誰も予想していないものの、利上げを織り
込むほどの水準になっている」との声が聞かれた。同トレーダーは「この結果、短期債を
中心にディーラーがショートカバーを入れ、短期債が上昇する一因となった」としている。
独連邦債先物
周辺国国債では、高利回り国債が上昇。10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り
格差は約15bp縮小し、331bpとなった。
トレーダーによると、ポルトガルの2011年の予算案に関する討議が週末にかけて若
干進展する兆しをみせたことが支援要因となった。同国は27日に2014年償還債と2
018年償還債を発行し、合計で最大12億5000万ユーロを調達する計画。
[東京 26日 ロイター]