ドル／円
午後３時現在 ９４．１６／１９ １．４２３９／４２ １３４．０７／１２
正午現在 ９４．２６／３０ １．４２３１／３５ １３４．１７／１９
午前９時現在 ９３．５７／６０ １．４２０３／０４ １３２．９０／９２
ＮＹ17時現在 ９３．５７／６１ １．４２０６／０７ １３３．１３／２２
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［東京 ２３日 ロイター］ 午後３時現在のドル／円は、ニューヨーク市場の午後５
時時点から上昇し、９４円前半で推移している。正午前にユーロ／円がストップロスを巻
き込む形で急騰したことがドル／円に波及した。アジア株や米国株先物が堅調だったこと
が支援材料になり、ともにこのところの上値メドをトライする展開になった。
１３３円をはさんでもみあっていたユーロ／円
と急上昇。ファンドの買いで１３３円半ばまで上昇した後、１３３．６０円付近や１３４
円付近にあったストップロスをつける形で急ピッチに上値を伸ばした。前後して軟調だっ
たグローベックス市場の米国株先物や米原油先物が上昇に転じたことも支援材料になり、
ユーロ／円はドル／円、クロス円を幅広く巻き込んで上昇した。
香港のハンセン指数<.HSI>や中国の上海総合指数<.SSEC>が年初来高値をつけるなど、
アジア株が堅調に推移したこともあり、その後もユーロ／円は堅調で午後３時過ぎまでに
１３４．５３円まで上昇。きょうの安値（１３２．８４円）からは１．５０円を超える上
げとなり、レンジ上限とみられていた一目均衡表の「雲」からの上抜けをトライする展開
になった。
ユーロ／円に押し上げられる形でドル／円も９４円付近にあったストップロスをつけて
上値を伸ばし、一時９４．４２円まで上昇。このところの上値は９４円前半で押さえ込ま
れるケースが多く上値の重さが意識されていたが、上抜けを試す展開になった。豪ドル／
円
とともに３週間ぶりの高値をつけた。
ただ、センチメントが楽観に振れる材料があったわけではないという。楽観論の原点で
ある米国株の上昇についても「違和感が感じられる」（みずほ証券金融市場グループ外債
トレーディング部マネージャー、鈴木健吾氏）、「米企業業績が予想よりいいといっても
絶対水準でみれば大幅減益。そう楽観ムードを高められる内容ではない」（国内金融機関）
との声が聞かれる。
「市場の見方が楽観に振れたというより、ストップロスをつけながらショートに傾いて
いたポジションをひっくり返す形で上昇した。そこにモデル系ファンドなどの買いがつい
てきた」（邦銀）との見方が出ていた。
市場では「今の状況をベースに考えれば、ユーロ／円や豪ドル／円など幅広くレンジの
上限に近づいている」（国内金融機関）との声が複数聞かれた。「レンジを切り上げるだ
けの材料はない。しかし、上抜けしてしまえば一気にセンチメントが楽観に振れる可能性
はある」（みずほ証券、鈴木氏）という。
（ロイター日本語ニュース 松平陽子）
※（ ロイターメッセージング：yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net
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