日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
前場終値 10470.5 +196.00 前場終値 10470 +200
寄り付き 10368.48 寄り付き 10370
安値/高値 10366.96─10479.75 安値/高値 10360─10490
出来高(万株) 118745 出来高(単位) 45704
--------------------------------------------------------------------------------
[東京 2日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は大幅続伸。一時200円
を超える上昇となった。好調な企業業績とマクロ指標を背景に米ダウ<.DJI>が2008年
6月以来となる1万2000ドルを回復するなど米株高の流れが波及している。エジプト
の混乱が他国に波及する懸念がいったん後退したとしてグローバルマクロ系のヘッジファ
ンドが先物にまとまった買いを入れてきた可能性があるという。ただ円高警戒感が強まっ
ているほか、1月米雇用統計などのイベントを控えていることもあり、実需筋は比較的慎
重だという。
東証1部騰落数は、値上がり1493銘柄に対し値下がり102銘柄、変わらずが62
銘柄だった。東証1部売買代金は8506億円。
エジプトのムバラク大統領が9月の大統領選での再選は目指さないと表明したことで、
同国の混乱が沈静化するとの期待が広がった。米ダウは高値を更新、日本株の出遅れ感も
意識されたという。
市場では「エジプトでの混乱が他国への波及するとの懸念が後退し、米株が節目となる
1万2000ドルを2008年6月以来初めて超えたことで、グローバルマクロ系ヘッジ
ファンドの買いが入ってる可能性がある。またきょうから春節入りで中国市場が休場とな
るため、短期筋が日本市場に資金をシフトさせているのではないか」(大手証券トレーダ
ー)との見方が出ていた。
強気の背景には依然好調な企業業績とマクロ経済指標がある。米国では貨物輸送大手
UPS
カシオ計算機は2010年4―12月連結営業損益が90億円の黒字に転換したことが
好感され大幅続伸。NTTデータ<9613.T>も2010年4―12月累計の連結営業利益は
前年比8.4%減の459億円だったが、10―12月でみると受注管理を徹底させたこ
とで不採算案件をほぼ一掃し、営業利益が同23.0%増の205億円となったことが好
感された。
経済指標では、1月のISM製造業部門景気指数が約7年ぶりの高水準まで上昇しポジ
ティブ材料となっている。
東洋証券・情報部長の大塚竜太氏は「決算発表で日米の企業業績の好調が示されている
ほか、マクロ経済指標も1月米ISM製造業景気指数が約7年ぶりの高水準となるなど堅
調だ。今週後半に米雇用統計など重要イベントが控え、円高警戒もあるなかで様子見ムー
ドも出ているが、先物主導で上げ幅を拡大させた。ただディー・エヌ・エー<2432.T>のよ
うに、好決算を発表しながら『期待値』が高いために売られる銘柄も多く、このまま上値
を追えるかは外部環境次第だろう」と述べている。
(ロイターニュース 伊賀大記)