21日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均は6月高値意識も、決算控え高値もち合いか ■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し ■前場の注目材料:工作機械大手、低価格機を増産 ■日経平均は6月高値意識も、決算控え高値もち合いか 21日の東京市場は、買い先行の展開となろう。
日経平均は6月につけた年初来高値を意識した相場展開が見込まれる。
20日の米国市場は、ギリシャの債務返済を好感した欧州市場の上昇の流れを受けて、ダウ、ナスダックともに上昇。
ナスダックは連日で最高値を更新している。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の20790円となり、これにさや寄せする格好からのギャップ・アップからのスタートに。
一方で、日経平均は年初来高値が意識されるものの、今後本格化する決算発表を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。
足元のリバウンドによって短期的な達成感も意識されやすいところ。
そのため、買い一巡後はこれまで同様、狭いレンジでのこう着になりやすい。
決算では自社株買いなどの動きも再び意識されてくることになろう。
一方で、ギリシャや中国の動揺を受けて、慎重な見通しなどが出される可能性もある。
コンセンサスを下回るようだと、利益確定につながりやすく、全体としては見極めムードが強まるなかで、ピンポイントでの物色になりそうだ。
また、イエレンFRB議長は先週行われた議会証言において、年内利上げへの見解を示している。
日本の大規模な緩和政策の一方で、米国に利上げ開始時期への思惑から、円相場は円安に振れやすくなっている。
日経平均が年初来高値を射程に入れるなか、円安基調が強まるようだと、先高期待が一段と高まりやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し 朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1340万株、買い1630万株、差し引き290万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
7月13日(月):60万株の買い越し 7月14日(火):40万株の売り越し 7月15日(水):120万株の売り越し 7月16日(木):130万株の買い越し 7月17日(金):250万株の買い越し ■前場の注目材料 ・シカゴ日経225先物清算値は150円高の20790円、川重 (TOKYO:7012)、野村HD (TOKYO:8604)など堅調 ・米クレジットカード業界、手数料収入が増加 ・工作機械大手、低価格機を増産 ☆前場のイベントスケジュール ・月例経済報告関係閣僚会議、月例経済報告 ・08:50 日銀金融政策決定会合の議事要旨(6月18、19日分) <海外> ・10:30 豪準備銀行7月理事会議事録 <SY>