[東京 13日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19596.91 -100.86 寄り付き 19495.26 安値/高値 19388.91─19601.49
TOPIX .TOPX 終値 1585.83 -7.74 寄り付き 1577.03 安値/高値 1570.88─1586.22
東証出来高(万株) 222262 東証売買代金(億円) 24684.65
東京株式市場で日経平均は8日ぶりに反落した。原油価格の下落を背景に米国株が大幅安 となり、日本株も売りが先行。日経平均は一時300円を超す下げとなった。ただ、下値 では日銀の上場投資信託(ETF)買い観測や短期筋による買い戻し、個人投資家の押し 目買いなどが強く、売り一巡後は下げ幅を縮小した。
海外株や商品市況などが不安定な値動きとなるなか日本株は反落したものの、底堅さ は維持した。日経平均は前場に1万9300円台後半まで下押す場面があったが、その後 、切り返し1万9500円台で戻り歩調を強めた。
日本郵政 6178.T が高値を更新したほか、自社株買いが報じられた三菱UFJフィナ ンシャル・グループ 8306.T 、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の日本のリース事業 を買収すると伝わった三井住友フィナンシャルグループ 8316.T などがプラス転換したこ とも指数を支えた。
「このところ先物市場を通じた海外勢の買いが目立っているうえ、下げた局面では個 人投資家が押し目を拾っており、地合いは堅調」(松井証券シニアマーケットアナリスト の窪田朋一郎氏)という。16日発表の7─9月期国内総生産(GDP)の数値次第では 政策期待が広がるため、売りが出にくいとの見方もあった。
個別銘柄では、東芝 6502.T が年初来安値を更新。同社は12日、傘下の米原子力子 会社ウエスチングハウス(WH)の2012年度と2013年度の単体決算で、計160 0億円の減損損失を計上していたことを明らかにした。減損額の規模に加え、今後の連結 業績での減損処理の可能性も意識されており、嫌気された。 半面、マツモトキヨシホールディングス 3088.T が続伸。12日に発表した2016 年3月期業績予想の上方修正を好感した。天候に恵まれシーズン商品が好調だったほか、 訪日外国人の免税売上高増が寄与する。年間配当は前回予想の70円から80円に引き上 げた。
東証1部騰落数は、値上がり639銘柄に対し、値下がりが1147銘柄、変わらず が127銘柄だった。
(杉山容俊)