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タカショー Research Memo(1):積極的な過去の先行投資が2017年1月期から業績寄与する見通し

発行済 2016-04-14 16:00
更新済 2016-04-14 16:33
タカショー Research Memo(1):積極的な過去の先行投資が2017年1月期から業績寄与する見通し
タカショー {{|0:}}はガーデンニング及びエクステリア商品の企画、製造、販売を主力としており、ガーデニング用品の取扱いでは国内最大級の規模を誇る。
「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材のほか、照明器具や池・滝・噴水なども手掛けている。
庭での暮らし方を提案するライフスタイルメーカーとして業容を拡大してきた。
国内のみならず、海外への販路拡大にも積極的であり、欧州、米国、アジア、オセアニアなどへの展開も同社の成長を後押ししている。
最近では、レストランやホテル向けなど市場の大きなコントラクト分野(非住宅市場向けの建材・外装)へ参入するとともに、英国子会社(ベジトラグ(株))ブランドによるグローバル展開に向けた基盤づくりにも取り組んでおり、新たな成長軸が着実に立ち上がってきている。
2016年1月期(2015年1月21日−2016年1月20日)の業績は、売上高が前期比3.4%減の17,853百万円、営業利益が同19.7%増の722百万円と減収ながら営業増益となった。
大手ハウスメーカー等へのプロユース向けが伸長したものの、ホームユース向けがホームセンター業界全体の停滞感や天候不順等の影響により落ち込んだことに加えて、海外子会社が為替の影響を含めて総じて低調に推移したことから減収となった。
ただ、注力する商品群である「エバーアートウッド」関連商品や「ローボルトライト」、景観建材(コントラクト分野)はプロユース向けに順調に伸びており、同社の成長性に変調を来すものではない。
また、損益面では、ホームユース向けの値上げの効果や費用削減により営業増益を確保したが、経常利益以下は円高による為替差損の発生により減益となっている。
2017年1月期の業績予想について同社は、売上高を前期比2.6%増の18,311百万円、営業利益が同8.6%増の784百万円と増収増益を見込んでいる。
引き続き好調なプロユース向けが大きく伸長する見通しである。
また、海外子会社においても、「ベジトラグ」ブランドによる米国への展開が徐々に業績寄与する想定のようだ。
弊社では、主力のエクステリア分野が大手ハウスメーカーを中心に取引きが拡大していることに加えて、新たにオーストラリア等への海外展開も予定されていること、コントラクト分野(景観建材)の伸びも期待できることから同社の業績予想は固めの水準とみている。
弊社では、過去5年間にわたって積極的な先行投資を行ってきた同社のこれからの成長性に注目している。
特に、順調に軌道に乗ってきたエクステリア分野に加えて、新たに参入したコントラクト分野における案件の広がりや「ベジトラグ」ブランドによるグローバル展開など、今後の成長に向けた基盤づくりが形となってきている。
また、最近では、エクステリア分野に対する海外からの引き合いも増加しており、新たな成長軸として期待ができそうだ。
前期の業績は、様々な外部要因が重なったことや、商品及びチャネルごとの明暗が浮き彫りになったことによりやや停滞感がみられたが、ライフスタイルの変化に伴う需要の伸びに加えて、ガーデンセラピーなどの新しい領域への可能性も高まるなかで、同社自らが市場を創造・育成していく活動が成功のカギを握ると考えられる。
■Check Point ・ガーデニングやエクステリア分野の世界規模の需要拡大の取り込みを目指す ・2016年1月期業績は減収ながら営業増益で着地、注力商品群は順調な伸び ・2017年1月期は増収・大幅な増益を見込む (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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