(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 11126.28(‐43.18)
前営業日終値 11169.46(+ 5.41)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2503.26(+5.97)
前営業日終値 2497.29(+6.44)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1182.45(‐3.19)
前営業日終値 1185.64(+0.02)
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[ニューヨーク 27日 ロイター] 27日の米株式市場はダウとS&Pが反落。米
連邦準備理事会(FRB)の追加金融緩和策の規模について、予想を見直す動きが広がっ
ている。
株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラテ
ィリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は2.4%上昇。来週実施される中間選
挙や連邦公開市場委員会(FOMC)の結果をめぐる不透明感から、市場のボラティリテ
ィーは今後も高まるとみられている。同指数の上昇は3営業日連続。
FRBが大規模な追加緩和策を実施するとの見方から最近買われていた素材株が大きく
値を下げた。S&P素材株指数<.GSPM>は0.9%安。中でも下げがきつかったのが、フ
リーポート・マクモラン
急落した。
最近では、FRBが追加緩和策として実施するとみられている国債買い入れの規模やペ
ースに関する予想を引き下げる動きが出ていたが、米紙ウォールストリート・ジャーナル
(WSJ)の報道をきっかけに、こういった見方がさらに高まった。WSJによると、F
RB当局者は、国債買い入れについて、世界的な金融危機時に用いられた「衝撃と畏怖
(shock and awe)」的なアプローチは避けたい方針。
株式市場は最近、緩和策への期待を背景に大きく値を伸ばしてきたため、投資家はこれ
を利食い売りの好機ととらえたという。
ダウ工業株30種<.DJI>は43.18ドル(0.39%)安の1万1126.28ド
ル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は5.97ポイント(0.24%)高の2503.26。
S&P総合500種<.SPX>は3.19ポイント(0.27%)安の1182.45。
一方、通信ネットワーク用半導体メーカーのブロードコム
し、ナスダックを押し上げた。明るい売上高見通しを示したことが追い風となった。
日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)
決算を受け0.4%高。新興国市場の好調さが寄与したという。
この日発表された経済指標はまちまち。9月の新築1戸建て住宅販売は、前月比6.6
%増の年率30万7000戸と、アナリスト予想の30万戸を上回ったが、9月の耐久財
新規受注統計は、輸送機器を除く受注が前月比0.8%減と予想外に減少し、経済回復ペ
ースの弱さを裏付ける内容となった。