ドル/円
午後3時現在 83.26/31 1.3611/13 113.34/39
正午現在 83.36/38 1.3596/98 113.33/36
午前9時現在 83.29/34 1.3622/24 113.45/50
NY17時現在 83.30/32 1.3606/08 113.35/37
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[東京 18日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点
とほほ同水準の83円前半で推移している。朝方から83円前半の上下16銭レンジでこ
う着した。米国の金利上昇に一服感が出ており、海外市場で83円後半から下落したあと
の戻りは限定的で、ドルの上値の重さが意識された。
アジア時間これまでのドル/円は83.25─83.41円の上下16銭レンジでもみ
あった。海外市場ではドルクロスでのドル売りが進み、ドル/円も83円後半から前半へ
と押し戻されているが、これに対する戻りは限定的。このところ、将来のインフレリスク
を意識した米長期金利上昇が一服していることに加え、17日には中東情勢を意識した米
国債への買いが入って米10年債
圧迫した。
また、83円半ばから後半にストップロスが観測されており、これが発動しないよう海
外投機筋が83.40円付近で売りを出したこともドル/円の上値を押さえた。
市場では「きのうからの値動きをみてもドルが幅広く売られる一方、欧米株はしっかり
だ。これまでドル買いの流れがあったが、再びドルからリスク資産への動きが意識されそ
うで、ドル売りで攻めたい地合いになってきた。ドル/円は、ポジションがややロングに
傾いており、83円割れにはストップロスもありそうだ」(大手銀行)という。
<G20声明変更ならドル安容認・日本の介入困難との見方>
関係筋によると、きょうから始まる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会
議で採択される声明から「準備通貨を持つ国々を含む先進国は、為替相場の過度の変動や
無秩序な動きを監視する」との文言が削除される見通し。大和総研チーフ為替ストラテジ
スト、亀岡裕次氏は「不均衡是正に向けて為替の調整機能を生かそうということではない
か。米国の意向が反映されているようで、方向としてはドル安容認だ。ただ、市場では、
為替が変動しやすくなると受けとめられる可能性もある」とみている。
G20声明の先進国のなかには日本も含まれるが「この文言が削除されれば、介入はま
すます難しくなりそうだ」(亀岡氏)という。
関係筋によると、代わって今回のG20声明には、為替相場の大幅な変動に対処するた
めの国際金融システム改革に関する文言が盛り込まれる見通し。
また国際通貨基金(IMF)は、G20で一定のドル安を擁護する見通し。ロイターが
入手したIMFの報告書では「実質実効為替レートにおける一段のドル安は、米経常赤字
を中期的なファンダメンタルズにより整合する水準に向けて持続的に削減する一助となり、
より均衡の取れた成長を支援する」としている。IMFはこの報告書を今回のG20で
提示する。
(ロイターニュース 松平陽子)
※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net
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