1324GMT 18日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
19日終値 前営業日終値
株 FT100 5158.08(‐149.26) 5307.34
クセトラDAX 5988.67(‐167.26) 6155.93
金 現物午後値決め 1195.00 1216.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.230 (‐0.015) 0.212(0.215)
独連邦債2年物 0.493(0.487)
独連邦債10年物(6月限) 127.44 (+0.58) 2.775(2.786)
独連邦債30年物 3.562(3.556)
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<為替> ユーロが幅広く上昇。一時対ドルで4年ぶり安値をつけたものの、値動きの
荒い展開となるなか値を戻している。
ドイツが発表した空売り規制の影響を見極めようとする一方で、欧州中央銀行(ECB)
など金融当局の介入を含めた動きをめぐる憶測が支援しているもよう。
ECBの広報担当者は、ECBが新たな措置を講じるとのうわさについてコメントを控
えている。
<株式> ロンドン株式市場は急反落。ドイツの空売り禁止措置を受け、資源株や金融
株への売りが膨らんだ。
ドイツ当局は、ユーロ圏の国債ならびに関連したクレジット・デフォルト・スワップ
(CDS)を対象に、現物手当てのない空売り(ネーキッド・ショート・セリング)の一
時的禁止措置を導入した。ドイツの主要金融機関10社の株式にも適用する。
アナリストの間では、今回の措置により、ユーロ圏から資金が流出し、リスク回避の動
きが強まるとの見方がある。
リスクに敏感なセクターから資金を引き揚げる動きが広がるなか、鉱山株が下落し、リ
オ・ティント
BHPビリトン
原油価格が69ドルを割り込むなか、エネルギー株もさえず。BGグループ
P
同様にリスクに敏感な金融株も安い。バークレイズ
ヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
プ
投資家のリスク選好度を示す独DAX新VIX指数<.V1XI>は、ドイツの発表を受け
21%上昇した。同指数が低いほど、リスク選好度が高いことを示す。
欧州株式市場では、独政府が前日に空売り禁止措置を導入したことで銀行株が売られ、
主要株価指数は2週間ぶりの安値で引けた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は30.26ポイント(2.95%)
安の996.38で取引を終えた。同指数が1000を割り込んだのは、欧州連合(EU)
などが今月初めに総額7500億ユーロのギリシャ支援策で合意して以来初めて。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は78.73ポイント(2.92%)安
の2619.48で終了した。
金融関連株がこの日の相場の重石となった。STOXX欧州600銀行指数<.SX7P>は
3.5%下落。バークレイズ
ル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
テ・ジェネラル(ソジェン)
チャールズ・スタンレーのアナリスト、ビル・マクナマラ氏は「市場を効果的に運営し
ている考えられているものに対する政府の介入は、いかなる時も市場で嫌気される。空売
り禁止措置の導入は、市場参加者が空売りを行う別の方法を模索するという逆効果を生む
傾向がある」と指摘。「政治家が考えるように安心感を与えるものではない。市場では不
安定な取引が続くと考えるべきだ」と述べた。
この日の取引では、原油価格
品関連株も強い売り圧力にさらされた。
BHPビリトン
リオ・ティント
ズ
BP
ル
<ユーロ圏債券>独連邦債が上げを維持する底固い展開となった。ドイツが前日、一部
証券を対象とした空売り(ネーキッド・ショート・セリング)禁止措置を発表したことが、
独連邦債の需要を支えた。
アナリストはドイツの空売り禁止措置について、予想外の動きであり、ドイツが単独で
こうした措置に踏み切ったことはユーロ圏内で協調が取れていないことを裏付けていると
し、世界の金融市場に動揺が広がる結果となったと指摘した。
欧州の主要株価指数は約3%下落。投資家が高リスク資産を敬遠するなか、ユーロ圏の
周辺国債は独連邦債をアンダーパフォームした。
ドイツ当局は前日、ユーロ圏の国債ならびに関連したクレジット・デフォルト・スワッ
プ(CDS)を対象に、現物手当てのない空売り(ネーキッド・ショート・セリング)の
一時的禁止措置を導入すると発表した。
KBCのストラテジスト、ピエト・ラメンズ氏は「欧州に結束も戦略もないことがあら
わになった。現時点のユーロ圏にとって危険なことだ」と述べた。
独連邦債先物
スを受け、時間外取引で85ティック上昇し127.71で引けた。
独連邦債2年物
2.758%と、それぞれほぼ変わらずだった。
序盤には前日の空売り禁止措置を受けたショートカバーの動きが見られた。
独連邦債2年債利回りはショートカバーや逃避買いに支援され、過去最低水準の
0.417%をつける場面もあった。10年債利回りも一時、月初につけた2.725%
を試す展開となった。
10年物の独連邦債とギリシャ国債との利回り格差
30ベーシスポイント(bp)拡大し540bp。イタリア国債
格差は約10bp拡大し119bpとなった。
[東京 20日 ロイター]