ドル/円
午前9時現在 83.17/21 1.3154/59 109.43/46
NY17時現在 83.26/29 1.3149/53 109.50/54
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[東京 6日 ロイター] 午前9時のドル/円
とほぼ変わらずの83円前半。前日発表された米雇用関連指標が予想外に強い結果となっ
たことで、7日に公表予定の12月米雇用統計も良好な内容になるとの期待が広がり、ド
ルがサポートされている。一方、前日のドル上昇ピッチが速かったことや、83円台半ば
から上では輸出勢のドル売りも控えるとされ、ドルは83円前半で伸び悩んでいる。
5日のニューヨーク外国為替市場で、ドルが強い米景気指標を受けて上昇し、ユーロや
円が売られた。
「G3(ドル・円・ユーロ)の中ではドルが一番強く、ユーロと円が弱いという年初か
らの潮流に変化はない。ドル/円に関しては、海外勢中心のフローで、円ロングの手仕舞
いが続いている」とクレディ・スイス証券外国為替調査部長の深谷幸司氏は指摘する。
オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが5日発表した12月
の全米雇用報告では、民間部門雇用者数は29万7000人増加した。増加数は記録の残
る2000年以降で最大で、予想中間値の約3倍となった。また、12月の米供給管理協
会(ISM)の非製造業総合指数(NMI)は前月から上昇し、2006年5月以来の高
水準となったこともドルを支援した。
12月の米雇用統計について、ADB報告後に調査したエコノミストの最新予想は非農
業部門雇用者数が17万5000人増加、民間部門は18万人増加となっている。
米短期金利先物市場では、このところ発表された米景気指標が好転していることを受け、
市場が予想する利上げのタイミングが前倒しされている。
FF金利先物<0#FF:>の2012年1月限は5日、前日比0.1050下落し、
99.5050で取引を終え、来年1月までにFFレートが0.50%へ上昇することを
市場が織り込んだ。
米連邦準備理事会(FRB)が昨年11月に量的緩和第2弾を導入した際は、FFレー
トの0.5%までの上昇を織り込んでいたのは2012年10月限だったので、市場の利
上げ予想が、来年10月から1月へと前倒しされたことになる。
(ロイター 森佳子記者)