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キトー Research Memo(1):巻上機の国内トップメーカー、グローバルNo.1を目指す

発行済 2015-06-29 16:15
更新済 2015-06-29 16:33
キトー Research Memo(1):巻上機の国内トップメーカー、グローバルNo.1を目指す
6409
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キトー (TOKYO:6409)(以下、同社)は、建設現場及び製造業の工場などで簡単に物を持ち上げ、運び、固定するために利用する「巻上機」(チェーンブロック、レバーブロックなどの、マテリアルハンドリング、いわゆるマテハン機器)の国内トップメーカーである。
グローバル展開も進んでおり、海外売上高は76.6%(2015年3月期)に達し、世界市場でもトップ5に入る。
2015年3月期は売上高で49,968百万円(前期比19.4%増)、営業利益で3,395百万円(同15.2%減)、経常利益で3,423百万円(同16.4%減)、当期純利益で2,026百万円(同14.2%減)となった。
買収した子会社の影響で増収となったが、中国向けが停滞したことに加え、アジア(主にタイ)で想定外の不採算案件があったこと等から前期比で減益となった。
進行中の2016年3月期は売上高で60,000百万円(前期比20.1%増)、営業利益で5,500百万円(同62.0%増)、経常利益で5,000百万円(同46.0%増)、当期純利益で3,000百万円(同48.0%増)が予想されている。
引続き米州で好調が続くことに加え、前期に足を引っ張ったアジアでの体制の立て直しにすでに着手しており、大幅な回復を見込んでいる。
前期の反省を踏まえた控えめな予想となっており、需要の動向次第では上方修正の可能性もありそうだ。
同社は、「真のグローバルNo.1のホイストメーカーとして売上高1,000億円」の目標を掲げている。
この目標達成に向け、M&Aも積極的に行う計画のほか、経営戦略として人材のグローバル化に取り組んでいる。
また株主還元においては、配当性向20%以上を宣言しており、2016年3月期は年間28円配当(配当性向25.7%)を計画しているが、今後の業績次第では増配の可能性もあり、今後の業績動向に注目したい。
■Check Point ・主力製品は巻上機、チェーンブロック国内首位 ・16年3月期は2ケタ増収増益を見込む ・真のグローバル企業として売上高1,000億円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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