(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 5845.29(‐92.01)
前営業日終値 5937.30(‐37.46)
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クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 7063.09(‐68.71)
前営業日終値 7131.80(‐32.95)
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CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 3963.99(‐29.82)
前営業日終値 3993.81(‐22.10)
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<ロンドン株式市場> 続落。ムーディーズ・インベスターズ・サービスのスペイン格
下げやリビア情勢の深刻化に加え、米国と中国の経済指標が株価を圧迫する内容となった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は92.01ポイント(1.55%)安の
5845.29。年初来の安値を更新した。
銀行株<.FTNMX8350>の下げが目立った。ムーディーズがスペインを「Aa1」から
「Aa2」に格下げしたことで、投資家のリスク回避がこの日も続いた。
スペインの債務に対するエクスポージャーが大きいバークレイズ
となった。
リビアでの戦闘激化を背景に、北海ブレント原油先物
て上昇し、2年半ぶり高値に迫った。
鉱山株<.FTNMX1770>も売り優勢。原油価格高で世界経済の回復が遅れることへの懸念か
ら非鉄金属価格が下落した。また、この日発表された2月の中国貿易収支で、黒字予想に
反し過去7年間で最大の赤字を記録したことも、中国の需要見通しへの懐疑的な見方を強
め、鉱山株を圧迫した。
リオ・ティント
する買収提示額を39億ドルに引き上げた。
米新規失業保険申請件数が前週比2万6000件増の39万7000件と、市場予想を
超えて増加したことも圧迫要因となった。
<欧州株式市場> 続落。ソブリン債や景気回復をめぐる懸念が強まるなか、FTSE
ユーロファースト300種指数は年初来安値で引けた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は12.97ポイント(1.13%)
安の1131.78。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は25.38ポイント(0.86%)安
の2909.73。
ムーディーズによるスペイン格下げを受け、ユーロ圏の債務危機に関する懸念が高まっ
た。
ムーディーズはこの日、スペインの格付け「Aa1」から「Aa2」に引き下げた。格
付けの見通しは「ネガティブ」。銀行セクターの再編コストに懸念を示した。
スペインの銀行株BBVA
それぞれ下落した。これを背景に、スペインIBEX<.IBEX>は1.2%安となった。
また、この日発表された米新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことは景気回復
ペースをめぐる不安を誘い、市場心理を悪化させた。
鉱山株も売られ、STOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は3.2%安。2月の中国
貿易収支が黒字予想に反し過去7年間で最大の赤字を記録し、輸入が予想を下回る伸びに
とどまったことで、金属需要をめぐる先行き不安が高まった。
[東京 11日 ロイター]