[ワシントン 29日 ロイター] - 世界銀行のマルパス総裁は29日、途上国が十分な新型コロナウイルス用ワクチンを確保できるようにするための総額120億ドルに上る金融支援計画について、理事会に承認を求めていると明らかにした。
マルパス氏はロイターの単独インタビューに応じ、世銀理事会は10月初めに計画の検討に入るとの見通しを示した。この計画は世銀が打ち出した1600億ドルの新型コロナ対策の一環で、各国が早期にワクチンを調達して医療従事者やその他の社会機能維持に携わる人々へ配布するのを手助けする狙いだ。
同氏は、新型コロナの感染スピードが最も急速な中・低所得国も、ワクチン供給や接種の態勢を整える資金力を持つ先進国と同じような条件が得られるようにするのが世銀の目的だと説明した。