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欧州市場サマリー(26日)

発行済 2011-05-27 03:40

            1343GMT       25日終盤

ユーロ/ドル    1.4193       1.4085

ドル/円    81.260       81.990

ユーロ/円 115.36       115.53

           26日終値     前営業日終値

株 FT100 5880.99(+10.85)  5870.14

  クセトラDAX    7114.09(‐56.85)  7170.94

 

金 現物午後値決め  1518.50       1526.25             

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(6月限)  98.525 (+0.005)  0.867(0.890)

独連邦債2年物 1.621(1.661)

独連邦債10年物(6月限) 125.47 (+0.46) 2.998(3.045)

独連邦債30年物   3.547(3.591)

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 <為替> ユーロが対ドルで上昇している。中国がポルトガルの救済債購入に関心を示

しているとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道が追い風となっている。

 <株式> ロンドン株式市場は続伸して終了した。鉱山関連株に買いが入り、ユーロ圏

債務危機への懸念から売られた銀行株の下げが相殺された。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時は5910.77まで上昇し、心理的な節目

となる5900を上回る場面もあったものの、その後上げ幅を縮小し10.85ポイント

(0.18%)高の5880.99でこの日の取引を終えた。

 チャールズ・スタンレーのテクニカルアナリスト、ビル・マクナマラ氏は「ソブリン債

問題は短期的には解決しないことから、市場には大きな不安感が存在する。この不安感は

夏の間も払拭されず、株式相場は長期にわたり低迷する可能性がある」と述べた。

 鉱山関連株に買いが入り、アントファガスタは3.5%上昇して引けた。中核

事業の四半期収入が30%増になったと発表したことが好感された。

 一方、ユーロ圏債務危機懸念から銀行株は売られ、ロイヤル・バンク・オブ・スコット

ランド(RBS)は1.1%、HSBCは0.4%、それぞれ下落した。

 ただロイズ・バンキング・グループは1.1%上昇。同行の支店網の買収に名

乗りを上げているバージン・マネー[VA.UL]が7月に正式に買収提案を行うと報道された

ことが材料視された。

  

 欧州株式市場は下落。さえない米指標や、国際通貨基金(IMF)によるギリシャ

への次回融資をめぐる懸念が相場を圧迫した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.78ポイント(0.07%)安

の1126.28。一時、1130.40に上昇する場面もあり、不安定な展開となった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.02ポイント(0.60%)安

の2799.82。

 アナリストは、ユーロ圏債務危機や世界の景気回復をめぐりかなりの不透明性が依然存

在することから、相場は夏にかけてレンジ取引にとどまる公算が大きいと予想している。

 自動車株<.SXAP>は0.8%安。さえない米指標を受け、世界の自動車需要をめぐる懸

念が強まった。

 米指標では、第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値が前期比年率で1.8%増加

し、速報段階から変わらずだった。ただ、市場予想の2.1%増を下回り、前四半期の

3.1%増から成長が鈍化する格好となった。

 21日までの新規失業保険週間申請件数は、42万4000件と前週から増加し、労働

市場の状況を判断する上での目安となる40万件を7週間連続で上回った。

 また、ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)が、IMFはギリシャへ

の次回融資を行わない可能性があるとの見方を示唆したことを受け、ギリシャ債務再編を

めぐる懸念が高まった。

 銀行株も安い。STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は0.3%安。

 アルファ銀行、バンク・オブ・アイルランド、ウニクレディト

は2.9─4.6%安となった。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債10年物の利回りがこの日一時3%を下回った。国際通貨

基金(IMF)によるギリシャへの次回融資提供をめぐり不透明感が高まっていることか

ら、独連邦債利回りは今後も低水準で推移するとみられている。

 独連邦債10年物利回りは一時2.990%まで低下。その後前日比

4.4ベーシスポイント(bp)低下の3.001%で推移した。同利回りがこの日一時

的に3%を割り込んだことで、今後は2.85%を目指すとの見方も出ている。

 モニュメント証券のストラテジスト、マーク・オストワルド氏は「リーマンショックの

ような出来事がない限り、独連邦債10年物利回りの最低水準は2.85%とみている。

ただ欧州中央銀行(ECB)の金融政策次第では来月の最高水準は3.5%とみている」

と述べた。

 ウニクレディトの債券ストラテジスト、コルネリウス・パープス氏は「ECBが(6月

の理事会で)7月の追加利上げについて示唆した場合、市場は大幅に調整せざるを得なく

なる」としている。

 独連邦債2年物利回りは1.618%で推移した。

 周辺国国債はこの日はまちまちの動きを見せた。アイルランド国債10年物

利回りは11.425%と、ユーロ導入後の最高水準を更新。ギリシャ国

債2年物利回りは25.7%と、前日から60bp以上上昇した。

 一方、スペイン国債10年物利回りは5.3%と、前日から6bp低下

した。

 

                        [東京 27日 ロイター]

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