この記事は30日に配信したものです。
1317GMT 28日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
29日終値 前営業日終値
株 FT100 5815.19(‐58.02) 5873.21
クセトラDAX 7158.77(‐31.29) 7190.06
金 現物午後値決め 1628.50 1613.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.375 (+0.025) 1.011(0.756)
独連邦債2年物 1.159(1.249)
独連邦債10年物(9月限) 130.37 (+0.94) 2.547(2.638)
独連邦債30年物 3.327(3.392)
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<為替> ドルが対スイスフランで過去最安値を更新し、対円でも4カ月ぶりの安値を
つけた。
第2・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が年率換算で前期比1.3%増と市場予
想を下回ったことや欧米の債務問題により、投資家の間で安全資産への逃避買いが進んで
いる。
ドル/円
やや戻し、0.7%安の77.200円で推移した。
<株式> ロンドン株式市場は反落して引けた。米国経済の脆弱さや米債務上限引き上
げ交渉こう着に対する懸念が増すなか、金融株が大きく値下がりした。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は、この日の安値の5772.43からは回復した。
ユーロ圏債務に大きなエクスポージャーを抱えるとみられる銀行株<.FTNMX8350>と保険
株<.SXIP>が急落。ロイズ
ぞれ値下がりした。
格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスがスペインの格付け「Aa2」
を引き下げ方向で見直すと発表したことも投資家の不安感を強めた。
この日発表された第2・四半期米国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比
1.3%増となり、市場予想の1.8%増を下回った。
株式投資家の不安心理の度合いを示すロンドン株式市場のボラティリティー・インデッ
クス(VIX指数)<.VFTSE>は約5%上昇した。
欧州株式市場は下落して取引を終えた。第2・四半期の米国内総生産(GDP)速報値
が年率換算で前期比1.3%増となり、エコノミスト予想を下回ったことで世界の経済成
長鈍化に対する警戒感が高まった。さえない企業決算も相場を圧迫した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は7.12ポイント(0.65%)安
の1082.12。週間ベースとしては2.7%安と3月以来の下げ幅となり、月間ベー
スでは2.6%低下した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は22.39ポイント(0.83%)安
の2670.37。
鉱山株の値下がりが目立った。STOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は1.5%低
下。上半期の利益が予想を下回ったアングロ・アメリカン
た。
水処理大手の仏ベオリア・エンバイロメント
績の悪化を警告したことが嫌気された。
オバマ米大統領が、8月2日の期限前に債務上限引き上げ問題で譲歩が行われ解決に向
かうとの見方を示したことを受け、市場は一時の安値から若干下げ幅を縮小した。
キャピタル・スプレッズのアンガス・キャンベル氏は「GDP速報値は予想以上に低い
数字だったが、オバマ大統領が債務上限引き上げ交渉の妥結に自信を示したことで株価の
下げに歯止めが掛かった」と述べた。
その上で「米国がデフォルト(債務不履行)に陥るような事態になれば、短期資金の調
達がより困難になり、銀行に打撃を及ぼすことになる」と話した。
銀行株は一時大きく値下がりした。STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は月間ベ
ースで6.7%低下。
フランスの銀行、クレディ・アグリコル
ンポリキ銀行
りが出た。
英銀大手のロイズ
(RBS)が欧米の債務懸念から同行に対する投資判断を「バイ」から「ホールド」に引き
下げたことが嫌気された。
投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は4.1%
上昇。月間では28.1%上昇し、2010年11月以来の大幅な上昇率となった。
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が1ポイント超上昇。さえない米指標や米債務上限引
き上げ協議のこう着に加え、スペイン格下げへの懸念が引き金となり、安全とみなされる
資産への逃避買いが膨らんだ。
ムーディーズがこの日、スペインの格付け「Aa2」を引き下げ方向で見直すと発表し
たことを受け、スペイン・イタリア国債は下落した。
また、スペインのサパテロ首相は、総選挙を4カ月前倒しし、11月20日に実施する
と表明した。
この日発表された第2・四半期の米国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比
1.3%増となり、エコノミスト予想の1.8%増を下回った。
米連邦債務上限引き上げ問題をめぐっては、8月2日の期限が迫るなか、民主・共和党
の攻防は続いている。
独連邦債先物
をつけた。
ユーロ圏加盟国は前週の首脳会議で、債務危機の拡大防止に向けギリシャ第2次支援
で合意した。しかし、支援実施の方策を疑問視する向きは多く、イタリア・スペイン国債
利回りは再び、ユーロ導入以来の高水準に向け上昇している。
スペイン国債10年物
6.13%。
イタリア国債10年物
スペインは来週に国債入札を控えている。
市場参加者は、ユーロ圏周辺国債券の利回りが中期的に下げに転じることは想定しがた
いとしている。
[東京 30日 ロイター]