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欧州市場サマリー(24日)

発行済 2009-07-25 04:08
EUR/JPY
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     1114GMT      23日

ユーロ/ドル   1.4239 1.4159

ドル/円     94.78 94.96

ユーロ/円   134.97 134.40

              24日終値     前営業日終値

株 FT100 4576.61(+16.81) 4559.80

  クセトラDAX     5229.36(‐17.92) 5247.28

金 現物午後値決め 951.50 950.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.115 (+0.000)  0.401(0.399)

独連邦債2年物 1.345(1.314)

独連邦債10年物(9月限) 120.26 (‐0.29) 3.490(3.467)

独連邦債30年物   4.229(4.234)

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 <為替> ドルが対ユーロで下落。ユーロ圏経済の安定化を示す指標を手掛かりに、世

界経済の年内回復期待が高まる中、ユーロは全面高となっている。

 <株式> ロンドン株式市場は10営業日続伸。続伸は2003年以来の長さとなった。

銀行・エネルギー株が買われ、FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値で1月7日以来、

6カ月半ぶりの高値となった。ただ、米株式が軟調となったことや弱い英経済指標が圧迫

し、上昇は限定的だった。

 FT100種指数は米企業の好決算を手掛かりに過去2週間で約11%上昇した。

 第2・四半期の英実質国内総生産(GDP)伸び率は前期比マイナス0.8%、前年比

マイナス5.6%となり、いずれも市場予想を上回るマイナス幅となったが、市場は反応

薄だった。

 ブリューイン・ドルフィンの首席ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は、市場は短期

的には一服商状となったにせよ、世界的な景気回復期待で長期的にはまだ上伸する可能性

があると指摘。「景気回復が進んでいるとの見方が強まりつつある。英GDP伸び率はさ

えない数字だったが、投資家は決算内容の改善の方に注目している」と述べた。

 銀行株には高い需要が見られた。バークレイズ、HSBC、ロイズ・

バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)

、スタンダード・チャータードは0.2─3.3%高。

 原油価格の上昇を受けてエネルギー株も高い。BGグループは2%、ロイヤル・

ダッチ・シェルは0.3%、それぞれ値上がりした。

 7月の米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は前月から悪化し、4月以来の低水

準となった。これを受けて、FT100種指数の上値は重くなった。

 一方、7月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は、サービス部門・製造業

ともに景気判断の分かれ目である50は引き続き下回ったものの、エコノミストが予想し

た以上の改善を見せた。この指標は相場を支援した。

  欧州株式市場は10営業日ぶりに反落。ハイテク株が軟調となり金融株の上昇を相殺

した。

 7月の米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が4月以来の水準に低下したことも相

場を圧迫した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.76ポイント(0.08%)安

の907.39。一時915.34と2008年11月以来の水準に上昇した。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は3.03ポイント(0.12%)安の

2582.76。

 BGCパートナーズのストラテジスト、ハワード・ウィールドン氏は「9日連騰の後に

勢いを失った。これまでの企業決算はまずまずの内容だが、危機が終わったとは言えない」

と述べた。

 ハイテク株に大きく売りが出た。スウェーデンの通信機器大手エリクソン

7.7%安。景気低迷の市場への影響が顕著になったとの見方を示した。

 仏アルカテル・ルーセント、独インフィニオン、フィンランドの

ノキアが1.9―3.9%値を下げた。

 化学株も軟調。スイスの農業化学大手シンジェンタが6.7%下落した。

2009年の業績見通しを引き下げたことを嫌気した。

 独バイエル、ベルギーのソルベイ、独ワッカー・ケミー

が0.9―2.3%下落した。

 医薬品株では独メルクが14.7%安。欧州連合(EU)の医薬品委員会

(CHMP)は同社の「アービタックス」について、肺腫瘍の治療効果は限定的で、重い

副作用を起こす場合があるとの見解を示した。

 一方、銀行株には買いが入った。スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行

、ソシエテ・ジェネラル、バンコ・サンタンデール、バーク

レイズが1.3―3.3%上昇した。

 <ユーロ圏債券> 下落。予想を上回るIFO独業況指数や米株価の下げ渋りを背景に、

債券の地合いは軟調となった。

 マイクロソフトやアメリカン・エキスプレスのさえない決算を受け米

株価が下落したものの、世界的に株価は9カ月ぶり高値圏にとどまった。

 7月のIFO独業況指数は前月から予想を上回って上昇し、2008年10月以来の水

準となった。また7月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は総合指数

が46.8と10カ月ぶりの高水準となった。

 1545GMT時点で、独連邦債先物9月限は10ティック安の120.45。

一時6月25日以来の安値となる120.15をつけた。

 独連邦債2年物利回りは0.5ベーシスポイント(bp)上昇し1.319

%。同10年物利回りは0.2bp上昇し3.469%。

 2・10年物の利回り格差は前日終盤時点の215bpから214bpに若干縮小した。

一時217bp程度まで拡大し、6月上旬以来の水準となった。

 一方、独連邦債30年物利回りは3.1bp低下し、4.204%となっ

た。

 最近の明るい内容の経済指標や決算で投資家の信頼感が回復するなかリスク選好が強ま

り、比較的利回りの高いユーロ圏国債に買いが入った。こうした国債が独連邦債をアウト

パフォームし、10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は前日の74bpから

69bpに縮小した。

 最近の経済指標の内容改善は、ユーロ圏経済が2010年に徐々に回復することを示し

ているとのオルファニデス・キプロス中銀総裁発言は、独連邦債を若干支援した。  

              [東京 25日 ロイター]

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