UPDATE1: 米国株式市場＝下落、中国株の急落受け景気回復めぐる懸念高まる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ダウ工業株３０種（ドル）<.DJI>

　　　　　終値　　　　　　　　　9496.28（‐47.92）

　　　前営業日終値　　 　9544.20（‐36.43）

ナスダック総合<.IXIC>

　　　　　終値　　　　　　　　　2009.06（‐19.71）

　　　前営業日終値　　 　2028.77（＋ 1.04）

Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>

　　　　　終値　　　　　　　　　1020.62（‐8.31）

　　　前営業日終値　　 　1028.93（‐2.05）

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　［ニューヨーク　３１日　ロイター］　米株式市場は下落。中国株<.SSEC>の急落を受

け、世界的な景気回復をめぐる懸念が高まった。

　原油価格が１バレル＝７０ドルを下回る水準に下落し、エネルギー株が下げを主導した。

　シェブロンは１．１％安、エクソンモービルは１．４％安。Ｓ＆Ｐエネ

ルギー株指数<.GSPE>は１．８％下落した。

　ダウ工業株３０種<.DJI>は４７．９２ドル（０．５０％）安の９４９６．２８ドル。

　ナスダック総合指数<.IXIC>は１９．７１ポイント（０．９７％）安の２００９．０６。

　Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>は８．３１ポイント（０．８１％）安の１０２０．６２。

　３１日の中国株式市場で上海総合指数<.SSEC>は７％近く急落し、３カ月ぶり安値をつ

けた。中国政府が銀行融資の引き締めにより経済成長ペースを和らげ、株式市場の投機を

抑制しようとしているとの懸念が圧迫した。

　へスター・キャピタル・マネジメントのクレイグ・へスター最高経営責任者（ＣＥＯ）

は「中国は世界の他の国にとって非常に重要な成長のけん引役だ。中国が成長を続けてい

ることが示される必要があり、中国株式市場の後退は、われわれの市場を減速させるだろ

う」と指摘した。

　３１日の米株市場は下落したものの、月間ベースではダウが３．５％高、Ｓ＆Ｐが

３．４％高、ナスダックは１．５％高となった。

　前週大幅上昇していた金融株は、アナリストの弱気なコメントを受けて下落に転じた。

　ロックデール・セキュリティーズのアナリスト、リチャード・ボーブ氏は、短期的に

「最近の株高に対する反応が表れる可能性がある」との見方を示した。

　また、米投資情報週刊紙バロンズは、金融大手シティグループ株の利益確定を推

奨し、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ（ＡＩＧ）株につい

て、前週５０％超上昇したことを受けて、割高になっていると指摘した。

　シティグループは４．４％下落。ＡＩＧは９．８％急落した。

　エネルギー株と金融株が軟調となるなか、２つの買収ニュースで上昇した銘柄もあった。

　メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは３１日、４０億ドルで、マーベル

・エンタープライズを買収することで合意した。また、石油サービス会社のベイ

カー・ヒューズは、同業のＢＪサービシズを買収すると発表した。

　マーベルは２５．２％急伸。ＢＪサービシズは４．１％高となった。

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