*これは2日に配信した記事です。
1748GMT 30日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
1日終値 前営業日終値
株 FT100 5592.90(+44.28) 5548.62
クセトラDAX 6211.34(‐17.68) 6229.02
金 現物午後値決め 1316.25 1307.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.925 (‐0.015) 0.529(0.493)
独連邦債2年物 0.853(0.847)
独連邦債10年物(12月限) 131.29 (‐0.14) 2.288(2.286)
独連邦債30年物 2.885(2.885)
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<為替> ドルが対ユーロで6カ月ぶりの安値に下落。米連邦準備理事会(FRB)高
官が米経済成長は概して思わしくないと発言したことで、FRBが追加的な量的緩和に踏
み切るのではないかとの観測が高まっている。
ニューヨーク連銀のダドリー総裁はこの日の講演で、FRBによる追加的な景気支援策
の導入は、経済見通しが改善しない場合正当化されるとの考えを示した。
電子取引システムEBSでユーロ
来の高値をつけた。
<株式> ロンドン株式市場は反発。リスク選好が戻る兆しがみられ、商品・銀行株に
買いが入った。
商品株が上げを主導。9月の中国購買担当者指数(PMI)がエコノミスト予想を上回
って上昇したことを背景に、経済回復への信頼感が強まり、米原油先物
相場が全般的に堅調となった。
鉱山株では、ロンミン
BGグループ
このところ急落していた英銀行株が好調だった。ロイヤル・バンク・オブ・スコットラ
ンド(RBS)
ビクション・バイリストに加えたことも要因となり、1.3%上昇した。
欧州株式市場ではFTSEユーロファースト300種指数が5日続落し、1カ月ぶり安
値で引けた。米供給管理協会(ISM)が発表した9月製造業景気指数の低下が圧迫した
ほか、第3・四半期の企業決算シーズンを控え警戒感が広がった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.17ポイント(0.30%)安
の1057.75と、9月2日以来の安値で終了した。過去5営業日の下落率は2.2%。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は14.99ポイント(0.55%)安
の2732.91。
9月の米ISM製造業景気指数は54.4と、前月の56.3から低下した。新規受注
が4カ月連続で低下し、雇用を示す指数も悪化した。
トレーダーによると、投資家は週末を前に大きなポジションを取ることには消極的で、
来週から米企業の決算発表が始まることを踏まえ、利益を確定する動きがみられた。
自動車メーカーの下げが目立った。BMW
問題がある可能性があるとして、世界で約35万台をリコール(無料の回収・修理)する
方針を示した。
フォルクスワーゲン(VW)
―2.8%安となった。
大型石油株も上昇した。レプソル
部門の株式40%を中国石油化工(シノペック)<0386.HK><600028.SS>に71億ドルで売
却することを明らかにした。
BP
償基金に対し、メキシコ湾における油田からの収入を拠出する考えを示した。
鉱山株も高い。9月の中国購買担当者指数(PMI)がエコノミスト予想を上回って上
昇したことを好感した。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落した。ただ9月の米供給管理協会(ISM)製造業
景気指数が前月から低下したことを受け、世界経済の回復に対する懸念が再燃。米連邦準
備理事会(FRB)が追加緩和策を導入するとの観測が高まったことで、独連邦債は下げ
幅を縮小した。
独連邦債は一時の安値からは値を戻したものの、この日の取引では終始マイナス圏で推
移し、周辺国国債をアンダーパフォームした。アイルランドの銀行救済費用とポルトガル
の財政に関する新たな情報が得られたことで不透明感が幾分和らいでおり、周辺国国債と
独連邦債との利回り格差は縮小した。
この日に発表された9月の米ISM製造業景気指数は54.4となり、前月の56.3
から低下した。予想とほぼ一致したものの、同指数の構成指数の1つである新規受注指数
は4カ月連続で低下するなど、内容は思わしくなかった。
米ISM製造業景気指数の発表を受け、独連邦債先物
の日の安値をつけたものの、その後持ち直し、清算値は12ティック安の131.31と
なった。
インベステックの首席エコノミスト、フィリップ・ショー氏は「ISM製造業景気指数
の内容はあまり良くはなかった。新規受注指数は低下、生産、雇用指数も大きく低下した
」と指摘。「FRBが追加的な量的緩和策の導入を断念するには、非常に好調な経済統計
が発表される必要がある。今回のISM製造業景気指数はこうした見方を変えるものでは
なかった」と述べた。
独連邦債2年物
同10年物
今週はアイルランド政府が、国有化したアングロ・アイリッシュ銀行[ANGIB.UL]の救済
に伴う最終的なコストを公表。また、ポルトガルでもさらなる緊縮財政措置が明らかにな
ったことで、ユーロ圏周辺国をめぐる懸念が若干和らいだ。
ただアナリストの間では最悪の時期はまだ脱していないとの見方があり、前出のインベ
ステックのショー氏は、ポルトガルとアイルランドでは「為すべきことが山積している」
と指摘した。しかし「週初と比べると短期的な懸念は若干和らいだようにもみえる」とし
ている。
アイルランド10年債と独連邦10年債との利回り格差は433bpに縮小。利回り格
差はスペイン国債が約4bp、ポルトガル国債が約20bp、それぞれ縮小した。
INGによると、ユーロ圏諸国の国債のなかで9月の投資リターンが最も悪かったのが
ポルトガル国債とアイルランド国債。投資リターンはポルトガル国債は4.7%、アイル
ランド国債は4.1%を超えて落ち込んだ。
[東京 2日 ロイター]