[東京 25日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20413.77 +149.36 寄り付き 20331.92 安値/高値 20318.54─20417.77
TOPIX .TOPX 終値 1659.15 +11.30 寄り付き 1655.8 安値/高値 1653.17─1660.37
東証出来高(万株) 205248 東証売買代金(億円) 21467.52
東京株式市場で日経平均は7日続伸。外為市場でドル/円が121円台後半まで円安が進 行したことを支えに、輸出関連株が堅調に推移した。連騰への警戒感が続くなかでも海外 投資家からの資金流入期待などが優勢となり、5月21日に付けた年初来高値を更新。2 000年4月14日以来、約15年1カ月ぶりの高値で取引を終えた。
日経平均の7連騰は昨年11月28日─12月8日以来となる。イエレン米連邦準備 理事会(FRB)議長が年内の利上げを示唆したことで、前週末の米国株は下落。一方で ドル高/円安が進行したことを受け、朝方の東京市場では主力株などで買いが先行した。
「今晩の米国市場が休場となるため、中長期資金としては海外波乱を気にせず買いを 入れられる」(国内証券)との声も聞かれた。日米の金融政策の方向性の違いから、日本 株に対する海外投資家からの資金流入期待が改めて意識され、高値圏を維持。後場後半に 関東地方で強い地震が発生したことを受け、指数は2万0300円台前半まで上げ幅を縮 小する場面があったが、その後は持ち直し、相場全体への影響は限定的なものとなった。
明治安田アセットマネジメントの取締役執行役員・小泉治氏は「4月以降、出遅れ感 があった輸出関連株が円安進行を受けて買われた。また国内企業業績の予想もある程度の 伸びが見込まれている」と指摘。日本株に対する持たざるリスクへの意識に加え、株主総 会シーズンまでは株主還元策の強化など「上に振れる話が出やすい」ことも、相場の下支 えとなっているとの見方を示している。
個別銘柄ではアイロムホールディングス 2372.T がストップ高比例配分となった。同 社は25日、子会社がiPS細胞の作製方法に関する技術について米国と日本で特許を取 得したと発表した。事業拡大への期待から買い注文が集中した。
半面、プリマハム 2281.T が軟調。同社は22日、公募増資と第三者割当増資により 最大約101億円を調達すると発表した。新株発行による1株利益の希薄化や需給悪化な どが懸念された。
東証1部騰落数は、値上がり1073銘柄に対し、値下がりが656銘柄、変わらず が155銘柄だった。
(長田善行)