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東京外為市場・15時=ドル91円の上値トライ、対豪ドル・ユーロでも買い戻し

発行済 2009-10-16 15:56
EUR/JPY
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 90.90/93  1.4918/22  135.66/71

正午現在   90.65/70  1.4940/43  135.41/51

午前9時現在 90.79/82  1.4953/56  135.79/85

NY17時現在 90.55/59  1.4942/46  135.33/41

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 [東京 16日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5

時時点から上昇し90円後半で推移している。積み上がったドル売りポジションの買い戻

しが続き、3週間ぶりの高値となる91円をにらむ上値トライになった。一方、ドル売り

のけん引役である豪ドルとユーロはともに午前中に1年2カ月ぶり高値をつけたが、その

後は週末のポジション調整によるドルの買い戻しが優勢になった。

 ドル/円は海外市場でのドルの買い戻し地合いを引き継ぎ、朝方にファンド勢の買いか

ら90.99円まで上昇。ユーロ/ドルが136.03円まで上昇するなど堅調なクロス

円がドル/円を押し上げた。ただ、ドル/円が3週間ぶりの高値水準に戻ってきたことで

輸出企業のドル売りも活発化。「91円台では輸出企業の売りがみえており、上値を押さ

えている。クロス円でも上値では輸出企業の売りが出ていた」(大手銀行)という。

 このため、一度は90.99円で上値を阻まれ、その後一時90.51円まで水準を切

り下げたものの、ドル/円の買い戻しは根強く午後3時前から再び91円トライとなって

いる。

 市場では「ドル/円は売りをこなして91円後半に向け戻りを試す流れだ」(国内銀

行)との声が聞かれた。

 

 一方で、対豪ドルや対ユーロでのドル売りの流れは午前中まで活発に続き、豪ドル/米

ドルは0.9271ドル、ユーロ/ドルは1.4968ドルをつけてともに1年2カ月ぶ

り高値を更新。

 豪紙オーストラリアンのウェブサイトによると、オーストラリア準備銀行(RBA、中

央銀行)のスティーブンス総裁が、経済の強さにより豪ドルは1.10米ドルに

まで押し上げられる可能性があるとの見解を示したことを手掛かりにドル売りが進んだ。

 しかし、これまでの上昇ピッチの速さへの警戒感もあり、その後は上げ一服。週末を控

えていることに加え、19日にユーロ圏財務相が為替について協議することも意識されて

ポジション調整によるドルの買い戻しに転じた。午後3時半過ぎまでに豪ドル/米ドルは

0.9189ドルまで、ユーロ/ドルは1.4893ドルまで調整している。ソシエテジ

ェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏は「ユーロはテクニカル的には1.51ドル半

ばを抜けると1.60ドルを目指す動きになることもあり、ユーロ圏は危機感を強めてい

るのではないか」とみている。

 一方で「豪ドルやユーロはきめ細かく利益を確定しながら買いの回転をきかせており、

ポジションが大きく傾いている感触はない。押し目待ちの参加者は多いが、押し目がない

ため買いの水準を切り上げることになる。当面、豪ドルやユーロの上昇トレンドは変わら

ない」(国内銀行)との声も出ている。

 

 <米企業決算>

 リスク選好の継続性をみるうえで米国企業の決算発表と株価の反応が注目されているが

きょうはバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が第3四半期決算を発表する。

 トムソン・ロイター・エスティメーツによると、バンカメの損益予想は0.20ドルの

1株当たり損失。日興コーディアル証券シニアストラテジストの河田剛氏は「これまでの

銀行決算で銀行業績はある程度織り込まれており、サプライズがなければダウ工業株30

種<.DJI>への影響は限られそうだ」とみている。

 マネーフローはリスクテイク志向を強めており、原油や金など商品相場の上昇が続いて

いるが「株式市場とは市場の規模が違う。ダウは1万ドル回復で達成感が出たところでも

あり、一段の上値追いには19日の米アップルなど来週以降のハイテク決算を待

つことになりそうだ」(日興コーディアル証券、河田氏)という。

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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