[ロンドン 27日 ロイター] - ロンドン証券取引所グループ(LSEG)はウクライナ戦争によりグループの収益が打撃を受けているが、金融情報・分析会社リフィニティブとの統合が進み、財務目標は達成に向かっていると明らかにした。
27日に発表した第1・四半期決算は全部門が好調な伸びとなり6.3%の増収となった。
ロシアのウクライナ侵攻を受けた措置を調整したベースでは6.8%増収だった。LSEGは上場しているロシア企業の取引を停止したほか、ロシアの顧客に対する全商品・サービスの提供、同国でのニュースや解説の配信中止した。
シティのアナリストは16億ポンドの粗利益は予想通りだったとし「全体として堅調な決算だった」と評価した。
「グループ全体でのロシア・ウクライナ部門の収入減は約6000万ポンドと推定され、大部分はデータ・アナリティクス部門だ」と指摘した。
LSEGはリフィニティブとの統合について、3月末までに「ランレート」で2500万ポンド(3100万ドル)のシナジーを実現したとし「全ての財務目標を達成する軌道にある」と説明した。
BETA+売却で得た11億ドルの純利益は、第3・四半期の開始を見込む自社株買いによって株主に還元するとした。