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欧州市場サマリー(1日)

発行済 2010-07-02 04:24

               1303GMT      30日終盤

ユーロ/ドル    1.2386      1.2234

ドル/円      87.720 88.390

ユーロ/円 108.65 108.14

               1日終値     前営業日終値

株 FT100 4805.75(‐111.12) 4916.87

  クセトラDAX     5857.43(‐108.09) 5965.52

金 現物午後値決め 1234.00 1244.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.030 (‐0.045)  0.260(0.311)

独連邦債2年物 0.674(0.601)

独連邦債10年物(9月限) 129.43 (+0.04) 2.576(2.590)

独連邦債30年物   3.270(3.328)

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 <為替> ドル/円が7カ月ぶり安値に下落。ドルは対スイスフランでも3カ月ぶり安

値をつけた。

 6月の中国購買担当者景気指数が1年2カ月ぶり低水準となり、世界経済への慎重な見

方が強まった。

 <株式> ロンドン株式市場は大幅反落し、主要株式指数は10カ月ぶりの安値で取引

を終えた。米国、中国、英国で発表された経済統計で景気が二番底に陥るとの懸念が台頭。

鉱山株と銀行株を中心に売りが出た。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては2009年9月3日以来の安値をつ

けた。

 鉱山株では、ランドゴールド・リソーシズが5.4%、ユーラシアン・ナチュ

ラル・リソーシズ(ENRC)が5.0%、それぞれ下落した。銀行株では、バ

ークレイズが5.6%下落した。

 一方、石油大手BPは2.8%上昇。米メキシコ湾での原油流出事故の対応作業

に進展があったとのうわさで買われた。

 

 欧州株式市場は主要株価指数が3日続落し、5週間ぶり安値で引けた。この日の米経済

指標がさえない内容となったことで世界経済の回復懸念が強まった。

 金融株の下げが目立ち、STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は2.6%下落した。

HSBC、BNPパリバ、バークレイズが2.6―5.6

%値を下げた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は24.28ポイント(2.44%)

安の969.21。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は54.67ポイント(2.12%)高

の2518.65。

 BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツ(ブリュッセル)の調査部長、

フィリップ・ジゼル氏は「きょうの米経済指標はさえなかった。新規失業保険申請は予想

外に増加し、5月の住宅販売保留指数と6月の米ISM製造業景気指数はともに予想に届

かなかった」と述べた。

 「中国の成長減速を示すデータと相まって、景気の二番底に対する市場の不安を再燃さ

せた」と続けた。

 中国物流購買連合会が発表した6月の中国の購買担当者指数 (PMI)は2月以来の

水準に低下した。HSBCが発表した同月の中国PMIも1年2カ月ぶりの低水準となっ

た。 

 ロイヤル・ダッチ・シェルが4.5%安。トレーダーは同社が業績見通しを引

き下げる可能性があるとの市場のうわさを指摘した。同社はコメントを控えている。

 一方でBPは2.8%上昇した。トレーダーによると、メキシコ湾岸の事故で発

生した原油流出への対処で作業に進展があったとのうわさが背景にある。BPの広報担当

者は原油流出を食い止める作業の進展状況について知らされていないとしている。

 テクニカル面では今後の相場見通しに弱気な向きが出ているもよう。チャールズ・スタ

ンレーのテクニカルアナリスト、ビル・マクナマラ氏は「主要株式指数が下値支持線を下

抜けているのを非常に懸念しており、夏季の相場にとって良くない兆候だ」と述べた。D

JユーロSTOXX50種指数はこの先、5月につけた安値の2448を試す展開になる

と予想した。

 <ユーロ圏債券> 独連邦債10年物価格が上昇した。米国の経済回復に対する懸念が

出ていることで前日、米国債価格が上昇。独連邦10年債にも安全資産としての買いが入

った。

 一方、独連邦債2年物の利回りは、欧州中央銀行(ECB)がこの日に実施した期間6

日の特別オペの結果で短期金融市場のひっ迫懸念が和らいだことで、1カ月ぶりの高水準

をつけた。 

 1609GMT現在、独連邦債10年物利回りは2.565%と、

1.6ベーシスポイント(bp)低下。一方、独連邦債2年物利回りは

0.681%と、7.4bp上昇。一時は0.727%まで上昇した。

 2年債と10年債の利回り格差は、2009年12月初め以来の水準に縮小した。

 ECBが昨年6月に実施した1年物オペ(4420億ユーロ)が1日に期日を迎えるな

か、この日行われた期間6日の特別オペの資金供給額は1112億3700万ユーロとな

った。前日に実施された3カ月物オペでは1320億ユーロの資金が供給されている。

 これらのオペを通して供給される資金が少なすぎた場合、短期金融市場での金利が上昇

するとの懸念があった一方で、ECBが新たに供給する資金に対する需要が大きかった場

合、ECBに対する銀行の依存度が依然として高いことを示すことになるため、1年物オ

ペの期落ちを前に警戒感が高まっていた。

 タレット・プレボンで主要7カ国(G7)部門を統括するレナ・コミレバ氏は「最新の

分析結果によると、ユーロ圏の短期金融市場、および国債市場は依然として著しく不安定

な様相を呈している。しかし、欧州の銀行に対するストレステスト(健全性審査)やソブ

リン格付けの引き下げに関する不安感があるにもかかわらず、投資家のパニックは抑制さ

れている」と述べた。

 独連邦債先物9月限は14ティック高の129.53。清算値は129.56。

 独連邦債30年物利回りは3.259%と、3.8bp低下した。

 

 周辺国国債の独連邦債との利回り格差は、スペインの国債入札で堅調な需要が見られた

ことを受け、縮小した。

 10年物スペイン国債と独連邦債との利回り格差は、スペイン国債入札

前は7bp拡大の208bpとなっていたものの、入札結果が伝わると、200bpを下

回る水準に縮小した。

 10年物イタリア国債、ポルトガル国債の独連邦債との利回り格差も縮小した。

 フランスはこの日74億5000万ユーロの国債入札を実施し、旺盛な需要を集めた。

入札後、10年物フランス国債と独連邦債との利回り格差は44bpと1週間ぶりの水準

に縮小した。

                           [東京 2日 ロイター]

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