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UPDATE1: 東京外為市場・15時=ドル93円後半、欧州勢の参戦で93円前半まで下落

発行済 2009-08-27 16:32
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 93.70/73  1.4244/47  133.51/56

正午現在   93.84/87  1.4247/52  133.74/77

午前9時現在 94.10/11  1.4236/39  133.91/99

NY17時現在 94.24/28  1.4243/46  134.32/43

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 [東京 27日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5

時から下落し、93円後半。上海総合指数<.SSEC>や日経平均<.N225>が軟調だったことか

らクロス円中心に売りが先行した。93円半ばの買いが強いとの見方からいったんは下げ

渋ったが、欧州勢がリスク回避で売りから入ってきたことで、ドルは午後4時前に5週間

ぶり安値となる93円前半に下落した。

 きょうの為替市場も中国株にらみの展開。新華社によると、中国国務院(内閣に相当)

は26日、一部セクターにおける過剰生産能力や無駄な投資を削減するため対策を講じる

方針を示した。鉄鋼、セメント、板ガラス、石炭化学、風力発電設備などのセクターに対

する「指導を強化」すると伝えられたことを受け、市場では上海総合指数<.SSEC>への警

戒感が強まり、朝方からクロス円中心に売りが先行した。

 ドル/円については、27日付日経新聞朝刊が報じた企業による海外利益の日本還流が

話題になったこともあって、ドルが売られた。ただ、「利益還流の円買いが出たわけでは

なく、実態はファンド勢のドル売りだった」(国内金融機関)という。

 中国株の取引が始まると、ほぼ中国株にらみの展開。上海総合指数<.SSEC>が一進一退

で推移するなか、ドル/円は節目とみられた93.80円付近でいったん下げ渋ったが、

日経平均やグローベックスの米国株先物も含めて中国株が下げた局面ではクロス円の売り

がかさんだ。ユーロ/円は133.26円まで下落し、きょうの高値(134.47円)

からの下げ幅は1円を超えた。英ポンド/円は151円後半に下落して1カ月

半ぶり安値を更新。豪ドル/円も77円前半まで売られた。

 しかし、上海総合指数<.SSEC>も2900ポイントに近づくと下げ渋ったことから、そ

の後はクロス円、ドル/円とも下げ一服となった。ドル/円ではチャートポイントである

93円半ばでの買いの強さが指摘され、ここが下値のめどと見なされていた。

 その後欧州時間に入り、「欧州勢が中国株をにらんでリスク回避方向で参戦してきた」

(外銀)という。節目とみられた93.50円を割り込んだことで下げに弾みがつき、ド

ル/円は93.37円まで下落して21日の安値(93.42円)を割り込み、5週間ぶ

りの安値を更新した。売り一巡後は93円半ばに値を戻して推移している。

 

 <強い経済指標への反応の鈍さに注目する声>

 市場では、強い経済指標に対する市場の反応が鈍くなっていることに注目する声が増え

ている。7月の米新築1戸建て住宅販売は前月比9.6%増の年率43万3000戸と

10カ月ぶりの高水準。7月の耐久財受注も設備投資の先行指標である航空機を除く非国

防資本財は0.3%減と予想を下回ったが、ヘッドラインの数字は前月比4.9%増と予

想を上回った。しかし、為替市場では投資家のリスク選好姿勢が高まらない。きょう発表

されたオーストラリアの第2・四半期の民間設備投資(実質、季節調整済み)は、前期比

3.3%増と事前予想の前期比5.0%減からプラスに振れたが、豪ドルの反応は限定的。

むしろ、中国株にらみの推移になっている。

 住友信託銀行のマーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏は「株価が日米とも年初来高

値圏まできており、ここからさらに楽観論を強めていいか、気迷いも出ている。さらにリ

スク選好を高めるということはリーマン・ショック以前への回帰を狙うことになるが、そ

こまで自信はまだ持ちきれない」と指摘している。

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