[東京 24日 ロイター] - 日経平均 .N225 前場終値 20026.34 -161.31 寄り付き 20142.47 安値/高値 20022.75─20142.47
東証出来高(万株) 112449 東証売買代金(億円) 11489.67
前場の東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反落。直近の急ピッチな株高により過熱感が 意識され、利益確定売りが優勢となった。円高方向に振れた為替相場も重しとなり、前日 比で160円超の下落。心理的な節目となる2万円近辺まで下押した。証券株、石油関連 株は上昇した一方、輸出関連株は軟調。大手銀行株も売られた。
前日の米国株式市場は主要株価3指数が続伸。ナスダック総合指数 .IXIC が終値ベ ースで最高値を更新した。一方、外為市場ではドルが119円台半ばまで弱含み、きょう の日本株の重しとなった。日経平均は20日安値から前日終値までの上昇幅が700円超 。短期的な過熱感に加え週末要因も重なり、朝方から安値圏で推移した。
前引けにかけて先物主導で売られ下げ幅を拡大し、一時2万0022円75銭まで下 落。買いが先行した大手銀行株も下げに転じた。一方、出遅れ銘柄や中小型株は物色され 、東証2部総合 .TSI2 は小幅ながらプラスとなった。
市場からは「決算発表を控え、様子見を見ようという動きになりやすい。今回は株価 が上昇しているだけに、企業側の慎重なガイダンスを嫌気して調整に入る可能性もある」 (岡三アセットマネジメントの鈴木守・上席ストラテジスト)との声が聞かれた。
個別銘柄ではNTT 9432.T が年初来高値を更新。同社の鵜浦博夫社長は23日、都 内で記者団に対し、年内に株式分割を実施する計画を明らかにした。流動性の向上などを 期待した買いが入った。また住友化学 4005.T は大幅高。23日に発表した2015年3 月期業績予想の上方修正を好感した。
半面、ニチイ学館 9792.T が軟調。前日に2015年3月期の連結業績予想を下方修 正したと発表し、嫌気されている。介護職員研修の受講者が計画未達となり、都市部を中 心に介護人材が不足。これにより介護サービスの利用者が想定を下回ったという。
東証1部の騰落数は、値上がり751銘柄に対し、値下がりが934銘柄、変わらず が195銘柄だった。
(長田善行)