ブラックフライデーがやってきました! 最大60%割引InvestingProをお見逃しなく 特別セールを請求する

欧米為替見通し:トルコリラ売り再開か、経済指標を睨んだ展開に

発行済 2016-12-26 17:25
更新済 2016-12-26 17:33
欧米為替見通し:トルコリラ売り再開か、経済指標を睨んだ展開に
今日の欧米外為市場では、今日は主要国のほとんどがボクシングデーのため休場となるため、平常通り稼働するトルコ市場でリラの値動きを注目したい。
年末休暇入りでドルが足踏み状態のため、リラは売り一服となっているが、今晩発表の経済指標が軟調なら目先の同国経済の不透明感から売りが再開する可能性があろう。


米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げスタンスを背景に、新興国通貨は全般的に売られやすい地合いのなか、特にトルコリラは今年7月15日に発生したクーデター未遂事件の影響で売り基調を強めている。
11月の米大統領選以降は「トランプ・ラリー」でリラは最安値更新が続いた。
トルコは経常赤字国で、通貨安はインフレ率の上昇に直結しやすい特徴がある。
つまり、通貨安になるほどデメリットの方がメリットを上回り、実体経済への悪影響が意識されてさらに通貨安が進む悪循環に陥っているようだ。


実際、今月12日に発表された7-9月期国内総生産(GDP)はで前年比-1.8%と、実に7年ぶりのマイナスとなるなど経済の不透明感が広がっている。
トルコ中銀は20日に開催した政策会合で、主要な政策金利の1週間物レポ金利と翌日物貸出金利を据え置いた。
前回11月24日は予想に反し利上げに踏み切ったことから、12月20日の会合でも追加の引き上げが有力視されていた。
12月の据え置きは、緩和的な金融政策で消費などをテコ入れしたいエルドアン政権への配慮とみられ、再びリラ売りが強まった。


ドル・トルコリラは11月上旬の3.1リラから一時3.6リラに急伸(リラは急落)。
足元は3.5リラ付近でもみあう値動きが続いている。
こうしたなか、今晩は20時半に12月実体経済信頼感指数、同設備稼働率が発表される。
低調な内容となればさらに先行きの経済への懸念からリラ売りが強まる可能性があろう。



【今日の欧米市場の予定】
・20:30 トルコ12月実体経済信頼感指数(11月:107.6)
・20:30 トルコ12月設備稼働率(11月:76.4)
・クリスマス振替休日やボクシングデーで休場
・豪、NZ、香港、シンガポール、独、仏、英国、米国、カナダなど



最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます