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イーストン Research Memo(4):ルネサスエレクトロニクスの最有力代理店、新製品の設計段階で参画

発行済 2015-06-19 16:09
更新済 2015-06-19 16:33
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■強みと収益構造 ルネサスイーストン (TOKYO:9995)の強みはルネサスエレ社と日立製作所という2つの大企業と密接な関係を有していることがまず挙げられる。
また、販売先として成長期待が高い自動車分野向け、安定した成長が持続する産業分野向けが多く同社の将来の潜在成長性の高さを示唆し、同社の強みということが言えよう。
(1)ルネサスエレクトロニクスとの強固な関係 同社は創業以来日立製作所の販売代理店として活動してきたが、その間、自らもソフト開発力やLSI開発力を培い、また顧客開拓を進めてきた。
そうした積み重ねの結果、同社はルネサスエレ社の販売代理店16社中でもトップクラスの取扱量・販売実績を誇っている。
ルネサスエレ社の最有力代理店という関係は、同社にとっての最大に強みと言える。
そのルネサスエレ社は、自動車用半導体において世界シェア10.4%(2014年)を占め、世界トップシェアを維持する。
2007年から2013年までの6年間でルネサスエレ社は業界平均を上回る成長率を達成し、世界の各地域の市場においてシェアアップを果たした。
すなわち、ルネサスエレ社の製品は世界的に高い競争力を有すると言え、そうした優れた商材を直下の代理店という立場で取り扱えることは、技術系商社としては何物にも代えがたい強みと言える。
同社は、商材の強みに頼るだけの営業を行っているわけではない。
ルネサスエレ社の自動車向け半導体拡販の重要な一部を担っており、そのために「デザイン−イン」活動を行っている。
顧客が新製品を設計する段階で顧客ニーズを満たすソリューション提案を行い、同社の取り扱うルネサスエレ社製品等を顧客の新製品の仕様に組み込ませる営業活動を同社ではデザイン−インと呼んでいる。
これは、同社の全社活動として以前より強力に推進されている。
デザイン−イン活動の金額は、顧客の新製品に採用が決定した商材の需要見込金額を積み上げたものである。
顧客の新製品が量産化されれば売上高に計上されるが、その期間は数年にわたることもある(例えば、自動車のあるモデルが販売されている期間中)。
また、途中で破談になる場合もあれば、顧客の新製品の生産規模の変更により需要金額が変わることもある。
このように下記の表の金額は単年度の売上高とは直接には関係がないが、将来の売上高を示唆するものと言えよう。
マイコンの自動車向けでは高水準横ばい圏が続いているのに加え、汎用品自動車向けでは、2015年3月期にデザイン−インの金額が一気に倍増したことが注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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