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東京外為市場・午後3時=ドル77円後半、米債務上限交渉の難航でドル全面安が継続

発行済 2011-07-27 15:36

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 77.75/77  1.4523/25  112.92/96

正午現在   77.84/87  1.4504/07  112.91/95

午前9時現在 78.00/04  1.4505/08  113.14/19

NY17時現在 77.91/96  1.4514/17 112.97/02

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 [東京 27日 ロイター]午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時に比べ

てドル安の77円後半。ドルは対円で4カ月ぶり安値を更新したほか、豪ドルやニュージ

ーランド(NZ)ドルに対しても変動相場制移行後の最安値を更新するなど、米ドル全面

安の流れが続いた。米債務上限引き上げ交渉が「政争の具」となり合意のめどが立たず、

短期筋がドル売りしやすい環境にあるなか、実需勢によるドル売りも散見された。

 <ドル全面安>

 

 ドル/円は午後3時過ぎに欧州勢の参加に伴って77.66円付近まで売られ、4カ月

ぶり安値を更新した。この日はスポットベースの月末応当日にあたり、東京時間は輸出企

業によるドル売りも散見されたという。

 豪ドル/米ドルは1.1063ドルまで買われ、変動相場制移行後の最高値を更新。ド

ル売り地合いのなか、第2・四半期の豪消費者物価指数(CPI)がロイターの事前予想

(前期比0.7%上昇)を上回る同0.9%上昇となったことをきっかけに急騰した。こ

れにNZドルが連動し、0.8765ドルをつけてやはり変動相場制移行後の高値を更新

した。

 アジア通貨ではシンポールドルも対ドルで最高値を更新しており、対アジア・オセアニ

ア通貨を中心にドル売りが進んだ。

 ユーロは一時1.4537ドル付近まで買い進まれた。

 主要通貨に対するドルの相対的価値を示すドル指数<.DXY>は73.44付近と、5月5

日以来の低水準となった。

 

 ドルの円に対する値下がりは、他の通貨に比べ相対的に小幅なものにとどまっている。

これについて市場では、「介入があるかもしれないという一種の期待感から、実需筋が出

づらい環境になっているうえ、短期筋は無理やり突っ込んで(ドルを)売れない状態だ」

(ファンドマネージャー)という。さらに、ドル77円後半ではオプション関連のオーダ

ーが並ぶとされ、相場のこう着感を高めているとの声も出ていた。

 ドル買い介入について、市場では「ドルが76円台まで下落することと、日銀が追加緩

和姿勢を示すことが介入の前提条件となるだろう」と野村証券シニア為替ストラテジスト

の池田雄之輔氏は指摘する。

 亀崎日銀審議委員は27日の講演で、為替の影響など含め、必要な施策プロアクティブ

に打つとの姿勢を示した。ただ、現時点では追加緩和措置が必要と考えていないとしてい

る。 

 <米国債CDSと格下げの可能性>

 米国の債務上限引き上げ交渉が「政争の具」となり難航するなか、トリプルA格の米国

債のデフォルト保証料は、同じくトリプルA格のドイツや英国債の2倍に達し、ダブルB

プラスのインドネシア国債を上回っている。

 マークイットによると、26日の海外市場終盤で、米国の1年物CDS(クレジットデ

フォルトスワップ)<0#CDSSOVUSU=MP>のスプレッドが61.231ベーシスポイント(b

p)までワイド化し、インドネシアの1年物CDSのスプレッド<0#CDSSOVASI=MP>の

34.414bpを上回った。日本の1年物CDSスプレッドは26日に29.157b

pとなっている。

 共和党のベイナー下院議長の債務削減案に関する下院採決が予想されていた27日から

28日に延期され、「少なくとも28日までは債務上限引き上げは決まらないとの見方か

ら、きょう、あすは短期筋がドルを売り仕掛けやすくなっている。交渉の着地を見なけれ

ば長期の参加者は身動きが取れず、短期筋中心にドル売りが進んでいる」(大手銀行)と

の声が上がっている。

 

 市場では「米国債の格下げは時間の問題」(邦銀)との見方が出てきた。

 SMBC日興証券のシニア債券為替ストラテジスト、野地慎氏は「ソブリンリスクは

30年債や10年債など、期間の長いものから先に反映される。債務削減で財政に制約が

かかると金融政策に負担がかかるため、中短期債の価格は逆にしっかりすることが多い。

今週の5年・7年債の入札も大崩れはないだろう」とみている。

 野地氏は、格下げの影響は極端なものにはならないと見込んでおり、「格下げされたと

しても、10年債利回りへの影響はここ1年のレンジの上限をトライするかどうかという

程度だ」という。

 

 米証券業金融市場協会(SIFMA)の26日の電話会議では、格下げによって米国債

利回りは長期的に最大70ベーシスポイント(bp)上昇する可能性があるとの見解が示

されている。

 (ロイターニュース 森佳子)※(yoshiko.mori@thomsonreuters.com;03-6441-1877;

ロイターメッセージング:yoshiko.mori.com@reuters.net)

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