■今後の見通し1. 2019年12月期の業績予想エラン (T:6099)の2019年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比15.7%増の21,500百万円、営業利益が同11.8%増の1,430百万円、経常利益が同11.5%増の1,430百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.1%増の970百万円としている。
営業力強化によって期末契約施設数はグループ合計260施設増加の1,400施設を目指す。
燃料費や人件費の上昇に伴う配送委託外注費の増加で利益率の若干の低下を見込んでいるが、契約施設数及び利用者数が増加して2ケタ増収増益予想である。
人員増や人事制度改革に伴う人件費の増加は増収効果で吸収する。
新請求システムの本格稼働による販管費抑制効果は2020年12月期以降の見込みとしている。
契約施設数及び利用者数が増加基調であり、増収増益基調に変化はない。
また利益予想には保守的な印象が強く、上振れ余地があるだろう。
なお第2四半期累計の連結業績予想は、売上高が前年同期比12.3%増の10,100百万円、営業利益が同0.4%増の670百万円、経常利益が同0.2%増の670百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同3.6%増の450百万円としている。
上期に新規事業関連費用が増加するため下期偏重の計画としている。
2. 営業基盤・経営基盤強化に向けた2019年12月期の取り組み営業エリア展開では新規に函館支店と静岡支店の開設を予定している。
また西日本エリアを中四国エリアと九州エリアに分割する。
全国6ブロック・営業20拠点で、更なるきめ細かい営業活動を展開する。
2018年12月業務提携したポプラとの共同営業も推進する。
またCSセットの個人請求・カスタマーサポート部門を分社化したエランサービスが2019年4月業務開始する。
きめ細かい営業力の強化、営業後方支援組織の強化とともに、グループ力を強化して、更なる顧客満足度向上、生産性向上、付加価値向上を図る。
外国語による問い合わせにも対応する。
付加価値向上に向けた新サービスでは、イントラストと共同開発した入院費用保証サービス付CSセットR、日本総険と共同開発したCSセットLC入院保証の販売を、新規契約施設を中心に順次本格化する。
なお子会社エルタスクとのシナジー効果については、人材交流、情報・ノウハウ共有などを推進しており、2019年12月期は営業面での効果を見込んでいる。
資材共通化等の効果は2020年12月期以降となる見込みだ。
CSR活動関連としては、2019年3月1日に単体ベースでCSセット導入施設(病院・介護老人保健施設等)数が1,000施設を達成したことに伴い、導入施設1,000施設すべての病院・介護老人保健施設等に車いすを贈呈するキャンペーンを実施する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)