■今後の見通し
● 2018年3月期の業績見通し
好調な上期の結果を受けて、2018年3月期通期の業績予想は上方修正された。
現時点では売上高が前期比15.1%増の85,000百万円(期初予想83,000百万円)、営業利益が同49.7%増の8,500百万円(同7,200百万円)、経常利益が同32.1%増の7,500百万円(同6,400百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.1%増の4,400百万円(同4,000百万円)が見込まれている。
当分は世界的に半導体不足が続くと予想されていることから、デバイスメーカーの投資が活発であり製造装置メーカーも活況を呈している。
したがって、これら半導体製造装置メーカーを主要顧客とするフェローテックホールディングス (T:6890)の業績も好調が続くと予想され、この通期予想が達成される可能性は高いだろう。
むしろ今後の動向しだいでは、再度の上方修正もありそうだ。
設備投資額は10,000百万円、減価償却費は4,000百万円が見込まれている。
■中長期の成長戦略
現在、フェローテックホールディングス (T:6890)の主要顧客である半導体業界及び半導体製造装置業界は活況を呈しているが、同社では今後もIoT、AI、自動車のEV化や自動運転化などにより半導体の需要はさらに高まると見ている。
さらに中国政府が「ICチップ、シリコンウェーハ、半導体製造装置等の自給率を2025年までに50%に高める」との目標を掲げていることから、今後数年間で積極的な投資を実行していく計画だ。
特に注力する分野は、OEM、マテリアル(石英製品、セラミックス、CVD-SiC、シリコンパーツ)、洗浄サービス、ウェーハ製造、車載関係部品の5つである。
■株主還元策
フェローテックホールディングス (T:6890)は株主還元策として配当を実施している。
今期の年間配当は22円が予想されており、配当性向は17.4%にとどまるが、前述のように今後数年間は高水準の設備投資が続くため、内部留保を優先するものと思われる。
但し、当面増益基調であることから、増益に応じた安定配当、増配は随時検討、対応していくものと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
● 2018年3月期の業績見通し
好調な上期の結果を受けて、2018年3月期通期の業績予想は上方修正された。
現時点では売上高が前期比15.1%増の85,000百万円(期初予想83,000百万円)、営業利益が同49.7%増の8,500百万円(同7,200百万円)、経常利益が同32.1%増の7,500百万円(同6,400百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.1%増の4,400百万円(同4,000百万円)が見込まれている。
当分は世界的に半導体不足が続くと予想されていることから、デバイスメーカーの投資が活発であり製造装置メーカーも活況を呈している。
したがって、これら半導体製造装置メーカーを主要顧客とするフェローテックホールディングス (T:6890)の業績も好調が続くと予想され、この通期予想が達成される可能性は高いだろう。
むしろ今後の動向しだいでは、再度の上方修正もありそうだ。
設備投資額は10,000百万円、減価償却費は4,000百万円が見込まれている。
■中長期の成長戦略
現在、フェローテックホールディングス (T:6890)の主要顧客である半導体業界及び半導体製造装置業界は活況を呈しているが、同社では今後もIoT、AI、自動車のEV化や自動運転化などにより半導体の需要はさらに高まると見ている。
さらに中国政府が「ICチップ、シリコンウェーハ、半導体製造装置等の自給率を2025年までに50%に高める」との目標を掲げていることから、今後数年間で積極的な投資を実行していく計画だ。
特に注力する分野は、OEM、マテリアル(石英製品、セラミックス、CVD-SiC、シリコンパーツ)、洗浄サービス、ウェーハ製造、車載関係部品の5つである。
■株主還元策
フェローテックホールディングス (T:6890)は株主還元策として配当を実施している。
今期の年間配当は22円が予想されており、配当性向は17.4%にとどまるが、前述のように今後数年間は高水準の設備投資が続くため、内部留保を優先するものと思われる。
但し、当面増益基調であることから、増益に応じた安定配当、増配は随時検討、対応していくものと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)