1358GMT 27日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
28日終値 前営業日終値
株 FT100 5217.63(‐76.42) 5294.05
クセトラDAX 5578.42(‐50.02) 5628.44
金 現物午後値決め 1643.00 1659.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.745 (‐0.070) 0.275(0.245)
独連邦債2年物 0.599(0.543)
独連邦債10年物(12月限) 135.54 (‐0.34) 2.012(1.960)
独連邦債30年物 2.757(2.718)
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<為替> ユーロが対ドルで上昇し、4営業日連続の値上がりとなっている。
ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避に向けた同国への次回融資の実行について、
慎重ながらも楽観的な観測が広がっている。
ユーロ/ドルは0.1%高の1.3606ドルで推移している。
ドル/円
<株式> ロンドン株式市場は不安定な取引のなか反落。ギリシャに対する次回融資が
実施されるのか投資家の間に警戒感が広がった。
石油株には買いが入り、下値を支えた。BGグループ
マン・サックスが同社の投資判断を引き上げたことが好感された。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は年初来では12%低下している。
この日大きく値下がりしたのは、世界最大の上場ヘッジファンド会社マン・グループ
その他の金融株も売られ、銀行株<.FTNMX8350>は2%下落した。
ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥れば欧州の銀行に多大な悪影響が及び、銀行
危機につながるのではとの懸念などから、年初来では27%値下がりしている。
個別銘柄ではケアン・エナジー
田開発が再び不調に終わったことを発表し、6.5%値下がりして引けた。
欧州株式市場は不安定な取引のなか4営業日ぶりに反落して引けた。ユーロ圏の債務危
機緩和に向けた対策の具体的な内容が明らかにならず、前日までの期待感が後退した。
前日に4.5%値上がりしたFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は
11.10ポイント(1.18%)安の927.28で引けた。同指数は月初来で4.1
%、年初来では17.3%、それぞれ低下している。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は17.39ポイント(0.79%)安
の2176.64。
金融サービス株が下げを主導し、世界最大の上場ヘッジファンド会社、英マン・グルー
プ
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が、EU全域で株や債券などの取引に課
税する金融取引税の導入を正式に提案したことも金融セクターの圧迫材料となり、ドイツ
取引所
根強い経済成長見通しへの懸念から商品(コモディティ)株も値を下げ、アントファガ
スタ
<ユーロ圏債券> 独連邦債が続落。独連邦債5年物の入札がさえない結果に終わった
ことが圧迫した。
欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)・欧州中央銀行(ECB)の3者合同調査
団が29日にギリシャ入りすることも注目されている。
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が拡大されるとの期待から、このところ債券
の売りが優勢となっている。
しかし、ユーロ圏加盟国の議会によるEFSF拡充案の承認は終了しておらず、具体策
も打ち出されていないことから、状況はいまだ不透明となっている。
ドイツでは29日に、EFSF拡充をめぐる議会採決が行われる。
フィンランド議会はこの日、EFSF拡充案を承認した。
また、メルケル独首相はこの日、ギリシャ向け第2次金融支援の一部について、再交渉
される可能性があることを示唆し、3者合同調査団による調査結果に左右されるとの見方
を示した。
独連邦債先物
アナリストは、独連邦債に調整の動きがみられると指摘。さらに、ロイズ・バンクの市
場戦略主任チャールズ・ダイベル氏は、欧州債務の危機対処では「何ら解決策が提示され
ておらず、依然として慎重姿勢を維持する理由が数多く存在する」と述べた。
このところのリスク選好度の高まりを背景に、独連邦債5年物入札は軟調な需要となっ
た。発行予定額の60億ユーロに対し、応札額は51億1500万ユーロにとどまった。
利回りは1.22%と、6月に実施された5年債入札での利回り2.16%を下回った。
引け後の取引で、既発5年債
昇し1.16%となった。
独連邦債2年物
29日に実施されるイタリア国債入札が注目される。
[東京 29日 ロイター]