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欧州市場サマリー(5日)

発行済 2011-10-06 04:20
更新済 2011-10-06 04:20

             1257GMT  4日終盤

ユーロ/ドル

ドル/円

ユーロ/円

            5日終値    前営業日終値

株 FT100 5102.17(+157.73) 4944.44

  クセトラDAX   5473.03(+256.32) 5216.71

金 現物午後値決め 1617.00      1638.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.755 (+0.030)  0.254(0.285)

独連邦債2年物 0.514(0.458)

独連邦債10年物(12月限) 136.93 (‐1.31) 1.835(1.735)

独連邦債30年物   2.653(2.514)

------------------------------------------------------------------------------

 <為替> ユーロが対ドルで値下がりしている。

 ユーロ圏の債務危機解消に向けた具体策が打ち出されないなか、当局が域内銀行の支援

を確約したものの、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの懸念が

根強く、ユーロが圧迫されている。

 電子取引EBSによると、ユーロ/ドル

後、0.2%安の1.33131ドルで推移している。

 ドル/円

 

 <株式> ロンドン株式市場は反発。ギリシャ支援に対する期待感から投資家の間で高

リスク資産への選好が高まり、これまで売り込まれていた銀行株、保険株、商品(コモデ

ィティ)株に買いが入った。

 銀行セクターで値上がりが特に目立ったのはバークレイズで7.7%高。この

ほか、生命保険大手のアヴィヴァは7.4%、リーガル・アンド・ゼネラル

は6.8%それぞれ上伸した。債券市場でのエクスポージャーをめぐる懸念が緩

和した。

 エネルギー株<.FTNMX0530>が好調だった。このところ値下がりしていた原油先物

の上昇に追随し、BPが4.9%高とセクター全体の株高をけん引した。

 鉱山株<.FTNMX1770>は銅先物の上昇に支援された。

 7日に第2・四半期の業績発表を控えるベダンタ・リソーシズは8.5%高と

大きく値を上げた。

 

 欧州株式市場は大幅反発して引けた。前日まで3営業日続落したが、この日は欧州当局

による域内銀行セクター問題への取り組みが好感されたほか、予想を上回る米国の経済指

標を受けて同国の経済成長に楽観的な見方が広がった。

 仏・ベルギー系金融サービスグループのデクシアは1.3%高。フランスと

ベルギー両政府が同行の救済策を近日中にまとめる見通しとなったことが好感された。

 デクシアは前日、ギリシャ関連のエクスポージャーをめぐる懸念から最大38%急落し

た。

 スタンダード・ライフ・インベストメンツのストラテジスト、リチャード・バティ氏は、

「当局が問題の対応により真剣に取り組んでいることから、市場心理は若干回復している」

としたものの、確固とした対策が実施されるまでは警戒感が緩和することはないと述べた。

 その他の銀行株も上昇。特にイタリア関連のエクスポージャーが大きい仏銀のクレディ・

アグリコルは9.9%、同BNPパリバは8.5%それぞれ上伸した。

 前日までの3営業日でクレディ・アグリコルは12.9%、BNPパリバは12.7%

と大きく下げていた。 

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は28.85ポイント(3.25%)

高の916.62。

 9月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合指数が予想ほど低下しなかったことを受

け、後場に入り上げ幅を拡大した。ただ、世界経済の減速見通しやユーロ圏債務危機の波

及懸念を背景に、同指数は2月につけた年初来高値から23.1%低下している。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は88.33ポイント(4.22%)高

の2179.42で取引を終了した。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債先物が反落。ユーロ圏当局者が銀行の資本増強に向け用意

を進めていることが圧迫要因となった。

 欧州連合(EU)は4日開催した財務相理事会で、銀行に対する救済策を準備すること

で合意した。また、ベルギーとフランスはギリシャへのエクスポージャーが大きいデクシ

の支援を表明している。

 独連邦債先物は1ポイント超下落し137.06で清算。

 トレーダーはこの日の独連邦債先物の売りについて、このところの上昇を受けた短期筋

による利益確定の売りが出たと指摘した。ただ、銀行の資本増強への取り組みをめぐって

は、資金の調達など詳細に欠いていることから、独連邦債の売りは長続きしないとみられ

ている。

 ユーロ圏周辺国債は独連邦債をアウトパフォームした。

 とりわけ、国際通貨基金(IMF)のボルヘス欧州局長が、欧州金融安定ファシリティ

ー(EFSF)と共同でスペインやイタリアの国債を買い入れることが可能との見解を示

したことは、両国債を支援した。

 10年物のスペイン国債

ト(bp)縮小し326bpとなった。同イタリア国債

り格差も7bp縮小し370bpとなった。

 しかしながら、スペイン・イタリア国債に対するリスクは根強い。

 ムーディーズは4日、イタリア国債の格付けを「Aa2」から「A2」に3段階引き下

げた。ただ、格下げに伴う市場の反応は限られた。

 ムーディーズはスペインの格付けも格下げ方向で見直している。

 アナリストは、6日実施される最大45億ユーロのスペイン国債入札の結果によっては、

イールドスプレッドが拡大に転じる可能性があると予想する。

 独連邦債はこの日下落したものの、同日実施された40億ユーロの独連邦債2年物入札

では堅調な需要が見られた。

 

                           [東京 6日 ロイター]

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