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再送:欧州市場サマリー(14日)

発行済 2011-10-15 04:28
更新済 2011-10-15 04:28

この記事は15日に配信したものです。

             1419GMT  13日終盤

ユーロ/ドル    1.3879 1.3774

ドル/円    76.990 76.840

ユーロ/円 106.85 105.87

            14日終値    前営業日終値

株 FT100 5466.36(+62.98) 5403.38

  クセトラDAX   5967.20(+52.36) 5914.84

金 現物午後値決め   1678.00      1656.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.605 (‐0.025)  0.275(0.360)

独連邦債2年物 0.654(0.649)

独連邦債10年物(12月限) 133.59 (‐0.80) 2.195(2.099)

独連邦債30年物   2.952(2.875)

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 <為替> ユーロが値上がりしている。欧州首脳がユーロ圏の債務危機の解消に向けた

計画策定に動いていることに加え、欧州中央銀行(ECB)がイタリアとスペインの国債

を買い入れているとみられることから、ユーロに対して楽観的な見方が広がっている。

 電子取引EBSで、ユーロ/ドルは一時、心理的節目の1.3838ドルを上抜

けて1.3895ドルまで値上がりした。週間ベースでは、約3%上昇しており、1月中

旬以来の値上がり率となる勢い。

 ユーロは対円で0.9%高の106.81円、対スイスフランでは

0.3%高の1.2400スイスフランで推移している。

 ドル/円は0.2%高の76.990円と、今週に入ってつけた1カ月ぶり高値

である77.48円近辺を下回っている。

 

 <株式> ロンドン株式市場は反発。商品(コモディティ)株と銀行株が上昇をけん引

し、FT総合指数は8月3日以来初めて5450を上回って終了した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時5501.39まで上昇した。週足では3%

上昇。4日に5000を下回ってからは10.5%値上がりしている。 

 原油先物の上昇に追随して石油株<.FTNMX0530>が値を上げた。BGグループ

は2.3%高。

 鉱山株<.FTNMX1770>では、中国の需要増への期待から銅先物が上昇したことを

受け、アントファガスタが3.7%上伸した。

 週末にパリで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会合を前に銀

行株<.FTNMX8350>に買いが入り、バークレイズが1.6%値上がりした。

 一方、グレンコア・インターナショナルは3%安。ゴールドマン・サックスが

同社の1億7500万ドルの転換社債を売り出すとのうわさが嫌気された。

 

 欧州株式市場は反発。企業の好決算や予想を上回る9月の米小売売上高が支援した。週

間ベースでは3週連続で上昇した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.15ポイント(0.95%)高

の975.52で引けた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は22.96ポイント(0.98%)高

の2355.48。

 自動車株を中心に景気循環株が買われた。

 13日に発表された米グーグルの好決算に支援され、ハイテク株の上昇も目立

った。独SAPがこの日発表した決算も堅調な内容となり、同社株価は2.1

%値上がりした。

 一方、銀行株は売られ、STOXX欧州600銀行株指数<.FTATBNK>は0.5%低下し

た。ソブリン債や企業信用格付けの引き下げがセンチメントを圧迫した。

 格付け会社フィッチ・レーティングスは13日、スイスの金融大手UBSの長

期発行体デフォルト格付けを引き下げた。BNPパリバを含む欧米大手行につ

いても「クレジットウォッチ・ネガティブ」とした。

 格付け機関スタンダード&プアーズ(S&P)はスペインの長期信用格付けを1段階引

き下げた。

 スペインの格下げに圧迫され、同国ののIBEX35<.IBEX>は0.4%の上昇にとど

まった。

 週末には、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会合が開催される。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債価格が下落した。欧州当局者が債務危機打開に向け積極的

な措置を講じるとの見方から、リスク資産に対する地合いが改善したことが重しとなった。

ただ主要格付け会社が相次ぎ格下げや格下げ方向での格付け見直しの方針を発表しており、

ユーロ圏が直面している問題の深刻さが浮き彫りとなっている。 

 独連邦債先物はおよそ1%ポイント低下の133.40。この日開幕の20カ

国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で抜本的な欧州債務危機対策が示されると

の期待感から、株式市場が上昇したことが背景にある。

 独10年債利回りは8ベーシスポイント(bp)上昇の2.19%。  

 欧州中央銀行(ECB)がスペイン国債を買い入れたとみられているにもかかわらず、

スペイン国債利回りは3週間ぶりの水準に上昇した。スタンダード&プアーズ(S&P)

による格下げを受け、来週も売られやすい地合いが続く可能性がある。

 イタリア国債利回りは一時6%近くまで上昇したが、ベルルスコーニ内閣に対する信任

案が可決されたことを受け低下した。

 スペイン10年債利回りは4bp上昇の5.25%。一時は5.30%

まで上昇した。S&Pによるスペイン格下げを受け、イタリア10年債の対スペイン10

年債利回り格差は6bp縮小の55bpとなった。

 イタリア10年債利回りは一時5.96%まで上昇したが、その後

2bp低下し5.80%となった。市場関係者によると、ECBがイタリア国債を買い入

れた。 

 また「トリプルA」格付け国であるフランス10年債の対独連邦債利回り格差はユーロ

導入後の最高水準をつけた。

 格付け会社フィッチ・レーティングスが仏銀BNPパリバやソシエテ・ジェ

ネラルを含む欧州銀を格下げ方向で見直すと発表したことが嫌気された。

 フランス10年債利回りは12.6bp上昇の3.10%となり、独連

邦債との利回り格差はユーロ導入後の最高水準となる94bpに拡大した。

 仏10年債利回りは、フィッチによる仏銀格付けの見直し方針を受けて、8月以来の高

水準となる3.12%まで上昇した。

 

                           [東京 15日 ロイター]

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