1320GMT 25日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
28日終値 前営業日終値
株 FT100 5071.68(+25.21) 5046.47
クセトラDAX 6157.22(+86.62) 6070.60
金 現物午後値決め 1261.00 1254.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.100 (+0.015) 0.422(0.390)
独連邦債2年物 0.559(0.557)
独連邦債10年物(9月限) 129.24 (+0.26) 2.586(2.621)
独連邦債30年物 3.312(3.365)
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<為替> ユーロが広範にわたって下落し、対スイスフラン
けた。欧州中央銀行(ECB)の1年物オペが7月1日に期日を迎え市場から4420
億ユーロが吸収されることから、資金調達をめぐる懸念がユーロを圧迫している。
一方、スイスフランは同通貨の上昇が自国経済を損なわないとの見方から買いが優勢と
なっている。スイスフランは対ユーロで過去最高値、対ドル
つけた。
<株式> ロンドン株式市場は反発して終了した。銀行株が売られたものの鉱山株に
買いが入り、相場全体を押し上げた。また世界経済の回復期待感も相場を支えた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は5営業日ぶりに上昇した。
CMCマーケッツの株式部門を統括するジミー・イェーツ氏は「このところ売られてい
た鉱山株に、値ごろ感から買いが入った」と指摘した。
また「週末に開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)では目新しい材
料は出なかったものの、G20各国が協調して債務問題に対応するとの姿勢を打ち出した
ようだ。このため、世界経済の回復がとん挫することはないとの楽観的な見方が芽生えた」
と述べた。
鉱山株ではフレスニロ
ングロ・アメリカン
銀行株では、スタンダード・チャータード(スタンチャート)
HSBC
2.3%下落した。一方、ロイズ・バンキング・グループ
判断を「リデュース」から「バイ」に引き上げたことを受け、2.2%高で終了した。
前週25日に14年ぶりの安値をつけたBP
を終えた。
欧州株式市場は反発して終了した。銀行株に買いが入ったことに加え、この日発表され
た5月の米個人消費支出が堅調だったことが相場を押し上げた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は13.10ポイント(1.29%)
高の1026.68で終了した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は39.42ポイント(1.50%)
高の2668.67。
銀行株では、バークレイズ
が1.5─3.6%高。週末にカナダで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(
サミット)で、銀行の新資本規制は各国の事情を勘案して柔軟な導入スケジュールを組む
べきと合意されたことが支援材料となった。
ただスタンダード・チャータード
ろ景気の先行き見通しの不透明性が高まっていることが上半期業績に影響を与えたとの見
解を示した。
ルランド・リサーチのストラテジスト、ヘイノ・ルランド氏は「前週は下げたため、今
週はそれなりに状況が良くなる可能性がある」と予想。「市場では引き続き29日発表の
(4月の)S&Pケース・シラー米住宅価格指数、および7月2日発表の(6月の)米雇
用統計に注目が集まっている」と指摘した。
個別株ではノルウェーの通信会社テレノール
メリカ(バンカメ)・メリルリンチが同社の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に
引き上げたことを好感した。
食品株も買われた。ダノン
─2.4%高で終了した。
前週25日に14年ぶりの安値をつけたBP
して引けた。
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が上昇した。一部投資家の間で上値抵抗線の上抜けを
狙う動きが見られたほか、さえないイタリア国債入札を受けてユーロ圏周辺国債が独連邦
債にアンダーパフォームした。
この日実施された総額70億ユーロのイタリア国債入札では、応札倍率が前回入札を下
回るなど、需要の弱さが示された。特に10年物は前週25日の売りによる価格押し下げ
にもかかわらず、割高感からさえない内容となった。
ウエストLB(ロンドン)のストラテジスト、ジョン・デイビス氏は「おそらく多くの
独連邦債投資家は、周辺国債が再び圧迫されていることを背景に、独連邦債に買いを入れ
る機会をある程度待っていた。上値抵抗線を小幅上抜けたことを受け、抑圧されていた若
干の需要が顕在化した」と述べた。
独連邦債先物
高値をつけた。129.35の上値抵抗線を超えて上昇したが、欧米株式市場の上昇を受
けて安全資産としての国債の魅力が薄れ、その後勢いを失った。
米国債10年物の利回りが1年ぶりの低水準となったことも独連邦債を支援した。
10年物のイタリア国債と独連邦債の利回り格差は、イタリア国債入札後に6ベーシス
ポイント(bp)拡大し154bp。スペイン国債と独連邦債の利回り格差も199bp
と前営業日清算値の189bpから拡大した。
ベルギー国債と独連邦債の利回り格差は前営業日の96bpから93bpに縮小。政府
の公的債務削減能力に対する懸念が浮上するなか、37億ユーロ規模の国債入札が順調に
市場で消化された。
スペインは7月1日に最大35億ユーロの国債入札を実施する。
また、ギリシャはこの日、満期を迎える短期債の償還資金を調達するため、7月中旬に
3カ月物、6カ月物、12カ月物の債券を発行する方針を示した。一部アナリストからは、
ギリシャの短期債発行は市場の需要を量る大胆かつリスクを伴う試金石になるとの声が
聞かれた。
[東京 29日 ロイター]