この記事は3日に配信されたものです。
1258GMT 1日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
2日終値 前営業日終値
株 FT100 4838.09(+32.34) 4805.75
クセトラDAX 5834.15(‐23.28) 5857.43
金 現物午後値決め 1201.50 1234.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.050 (+0.010) 0.245(0.260)
独連邦債2年物 0.658(0.674)
独連邦債10年物(9月限) 129.46 (‐0.10) 2.574(2.576)
独連邦債30年物 3.269(3.270)
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<為替> ドルが対ユーロで下落した。6月の米雇用統計が予想よりも悪い内容となっ
たことを受けて米景気回復への懸念が高まり、前日から売りが加速した。
<株式> ロンドン株式市場は、取引終盤にかけて上昇し、小幅反発して終了した。銀
行株、鉱山株に買いが入った。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は週足で3.9%下落した。
この日発表された6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比12万5000
人減少。減少幅は2009年10月以来の大きさとなった。
ヘッジファンドのGLCのディレクター、スティーブン・ベル氏は「米国から思わしく
ない経済指標が多く出てきたが、それでも世界経済と世界の株式市場は今後回復していく
とみている」とし「悲観的な見方が出ていることは、これからポジティブなサプライズが
出る機会をつくっているという意味で良いことだ」と述べた。
銀行株では、ロイズ・バンキング・グループ
鉱山株では、エクストラータ
ズ(ENRC)
について、新政権が主要鉱山会社と妥協案で合意したことが支援材料となった。
一方、石油大手BP
関する懸念が引き続き重くのしかかっている。
欧州株式市場は主要株価指数が小反発して引けた。6月の米雇用統計で非農業部門雇用
者数が予想を上回って減少したことを受けて景気回復ペースをめぐる不安感が高まり、当
初の上げ分を削る展開となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.45ポイント(0.05%)高
の969.66。週間では4.3%安と5月21日以来の大幅な下落率となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は3.71ポイント(0.15%)高の
2522.36。
IGインデックスのセールストレーダー、ウィル・ヘッデン氏は「信頼感を再び高める
には良い経済ニュースが必要だが、最近のデータはプラスのサプライズを提供しておらず、
今後数日間の相場は引き続き若干軟調となる可能性がある」と述べた。
この日は銀行株に買いが入った。バークレイズ
ンタンデール
鉱山株も堅調。オーストラリアの資源新税をめぐり政府と主要鉱山会社が妥協案で合意
したことを受け、鉱山セクターをめぐるセンチメントが改善した。ユーラシアン・ナチュ
ラル・リソーシズ
2.9%上昇した。
石油株ではプレミア・オイル
ペトロリアム
<ユーロ圏債券> ユーロ圏金融・債券市場では、独連邦債が下落。米雇用統計の内容
が債券市場が予想したほど悪くなかったことが背景となった。ユーロ圏周辺国の国債と独
連邦債との利回り格差は縮小した。
6月の米雇用統計・非農業部門雇用者数は前月比12万5000人減と、ロイターがま
とめたエコノミスト予想(11万人減)を上回って減少したものの、市場の一部で懸念さ
れていた最悪のシナリオには至らなかったことから安全資産とされる独連邦債先物に売り
が出た。
キャピタル・エコノミクスの債券ストラテジスト、ジュリアン・ジェソップ氏は同統計
について「一部で懸念されたほど悪くはなかった」とし、「今週は失望を誘う内容の経済
指標が続いたが、米景気がすでに二番底に向かっているとの見方は若干後退しつつあるよ
うだ」と述べた。
ただ、米雇用統計では民間部門の弱さが目立ったと指摘する声もある。
独連邦債先物9月限
からは33ティック高となっている。
米独立記念日の振り替え休日を控える中、この日は薄商いだった。
1515GMT時点で、独連邦債10年物
ント(bp)上昇の2.588%。同2年物
0.674%。
10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は284bpと、前月15日以来の
水準に縮小した。
スペイン・アイルランド・イタリア国債と独連邦債の利回り格差も縮小した。
[東京 3日 ロイター]