[ロサンゼルス 27日 ロイター] - 米女優ジーナ・デイビスが27日、映画界での男女格差解消に向けた取り組みが評価され、米アカデミー賞の名誉賞となる「ジーン・ハショルト友愛賞」を受賞した。
デイビスは、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの毎年恒例イベント「ガバナーズ・アワード」でスピーチした。米国の社会全体で男女格差がみられる一方で、映画・テレビ業界ではこうした格差が特に大きいと指摘した。
男女間の不平等は「一夜にして解消できる」と述べ、観客に対し、現在取り組んでいる脚本の登場人物を女性に変えるよう呼び掛けた。「性別が変わったことで、一層面白みのあるキャラクターが生まれるかもしれない」と語った。
このほか、映画「ブルーベルベット」などで知られるデビッド・リンチ監督、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」や「ラスト・オブ・モヒカン」でアメリカ先住民を忠実に演じたウェス・ステュディ、イタリアの脚本家・監督であるリナ・ウェルトミューラーにも賞が贈られた。
ウェルトミューラーも、ハリウッドは男性を多く起用する傾向があると指摘し、アカデミー賞の受賞者に授与される像「オスカー」の名前を「アナ」に変えたいとした。 2019-10-29T041115Z_1_LYNXMPEF9S06P_RTROPTP_1_AWARDS-GOVERNORS.JPG