[サーフサイド(米フロリダ州) 6日 ロイター] - 米フロリダ州マイアミ市近郊で発生した12階建てマンションの崩落事故は、死者が8人増えて計36人になった。地元当局が6日発表した。マンションの残存部分が週末に解体され、捜索範囲が拡大されている。
マンション崩落から12日が経過しているが、依然として109人が行方不明。警察はこのマンションの居住者名簿の確認を進めており、行方不明者の数は変わる可能性がある。
フロリダ州に向かって熱帯低気圧「エルサ」が勢力を増しながら北上しており、6日はエルサ接近に伴う雷のために捜索・救助活動が一時中断された。予報によると、崩落現場のあるサーフサイド地区は直撃を免れる見込みだが、激しい雷雨などが予想され、今後の捜索にも支障をきたす可能性がある。
マンション崩落の原因はなお特定されていないものの、2018年の技術報告書で構造上の欠陥が指摘されていたことが注目されている。マイアミ・デイド郡のダニエラ・レビン・カバ郡長は、根本的な原因の解明には時間がかかる可能性があると述べた。