[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は1日、韓国が米国との合同軍事演習を予定通り実施すれば、関係修復に向けた南北の決意が損なわれるとけん制した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
与正氏はまた、南北のホットライン(直通電話回線)を再開する最近の決定について、「物理的」な再接続以上のものと受け止めるべきではないとし、首脳会談の実現が近いと思い込むのは「軽率」だと述べた。
両国は7月27日、北朝鮮が2020年6月に遮断したホットラインを再開した。また、韓国政府筋は、北朝鮮との関係修復に向けて首脳会談を開く方向で協議を行っていると明らかにした。
一方、米韓は今月、合同軍事演習の実施を予定している。
KCNAによると、与正氏は談話で「わが国の政府と軍は、韓国が攻撃的な軍事演習を実行に移すか、それとも大きな決断をするか注視する。希望か絶望か。それは我々次第ではない」とした。