[3日 ロイター] - 東京五輪で一時はメンタルヘルスを理由に競技への出場を取りやめていたものの、大会に復帰することを決断した体操女子米国代表シモーン・バイルス(24)について、スポーツ心理学者のヒラリー・カウセン医師は「リセットボタンを押した」と分析している。
バイルスは7月27日、団体戦への出場を途中棄権。その後の個人総合決勝、種目別決勝の跳馬と段違い平行棒、床運動も棄権した。しかし8月3日の平均台には出場し、同種目での連覇を目指すという。
カウセン医師はバイルスについて、ロイターに対し「心身の準備を整えるため、リラックスすることを取り入れ、自信を取り戻す必要があった」とコメント。
「こういったことはすでにやっていたと思うが、強いプレッシャーを受け、精神的に耐えられなくなったのだろう」とし、「リセットボタンを押したような状況」との見解を示した。