[東京 3日 ロイター] - 東京五輪は3日、体操男子の個人種目別の鉄棒決勝を行い、橋本大輝が15.066点で金メダルを獲得した。橋本は個人総合に続き、今大会2冠を達成した。
橋本は表彰式後のインタビューで、「いつも通りを出すために準備してきて、今大会それがうまく行った」と語った。目標にしてきた内村航平に触れ、「まだ越せているかわからないが、この場にいたら間違いなく金メダルを取ってくれると思うので、早く追いついて越せるよう頑張りたい」と話した。
2位はティン・スルビッチ(クロアチア)で14.900点、3位はニキータ・ナゴルニー(ロシア・オリンピック委員会)で14.533点。北園丈琉は鉄棒から落下したことが響き、12.333点で6位だった。
橋本と北園は7月26日に行われた男子団体で銀メダルを獲得している。
橋本は千葉県成田市出身の19歳。兄2人の影響で6歳で体操を始めた。高校3年で初出場した世界選手権では団体で3位を獲得した。
橋本を巡っては、個人総合の跳馬の採点を批判する書き込みがソーシャルメディアに相次いだ。
橋本はツイッターに「東京オリンピックという舞台で疑惑の判定となってしまう演技をしてしまったことは申し訳ありません」と投稿。審査員が客観的な採点で評価しているとした上で、「努力してきたアスリートを認め、称賛する人が増え誹謗中傷とみられる行為を行う人が少なくなることを願っています」と訴えた。