[ウェリントン 17日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)は17日、オーストラリアとの隔離なしでの相互往来の停止措置を8週間延長すると発表した。感染力の強い新型コロナウイルス変異株「デルタ」の封じ込めに追われていることが背景。
相互往来はオーストラリアの2大都市シドニーとメルボルンで感染が拡大する中、開始からわずか数週間後の7月23日に停止された。停止措置は9月24日に終了する予定だった。
NZはウイルスの封じ込めに成功していたが、オーストラリアからの渡航者に関連し、最大都市オークランドで感染が拡大。先月に全土でロックダウン(都市封鎖)を実施する事態となった。現在はオークランドを除く全地域で規制が緩和されている。
ヒプキンス新型コロナ対策相は声明で「われわれは、感染拡大の抑制で大きく前進しており、来週の規制緩和に向けて懸命に取り組んでいる。現時点でオーストラリアとの隔離なし往来を再開することは、これらの成果を危険にさらす可能性がある」と述べた。
停止措置は11月半ばから下旬にかけて見直すという。
NZではこの日、新たに11人の感染者が報告された。今回の感染拡大局面での累計の感染者は1007人となった。