[香港 19日 ロイター] - 香港で19日、行政長官や立法会(議会)議員の選出などで大きな権限を持つ選挙委員会の委員選挙が行われた。
「愛国者のみ」による香港統治を掲げて中国政府が導入した新制度の下で実施する初の選挙となり、民主派の候補はほぼ姿を消した。
選挙委は、12月の立法会議員選挙で40議席を選出。来年3月には次期行政長官を選出する。
選挙を巡る混乱を警戒し、警察は香港全域で警備態勢を強化。選挙委選挙の投票資格者は4900人程度で、前回を大幅に下回る。
林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は19日午前、「選挙制度改革の目的は、愛国者が香港を統治することだ」と改めて強調した。