[アムステルダム 12日 ロイター] - オランダのルッテ首相は12日、同国王室のカタリナアマリア王女(17)について、王位継承権を放棄せずにいかなる性別の相手とも結婚する権利があるという見解を示した。
王女自身はこの問題でコメントしておらず、私生活もほとんど知られていない。ただ、同性婚を認める法律が王室に適用されないと指摘する本がこのほど出版され、議論となっていた。
ルッテ氏は議会への書簡で「政府は王位継承者も同性と結婚できると考えている」とし、「このため、王位継承者や国王が同性パートナーと結婚したい場合に退位すべきとは考えていない」と述べた。
一方、同性婚がその後の王室継承にどう影響するかという問題が残るとも指摘したが、「家族法が時につれてどう変化するかを振り返れば分かるように、この問題は特定の事例に関する事実や状況に大きく左右される」とし、現時点で決めるのは理にかなわないと述べた。
オランダは2001年に世界で初めて同性婚を合法化した。
*写真を差し替えました。