[キエフ 15日 ロイター] - ウクライナの安全保障担当高官は、政府機関の複数のウェブサイトが受けた今週の大規模なサイバー攻撃について、ベラルーシの情報機関に関連したハッカー集団の犯行と指摘した。ロシア情報機関関連グループが使用したのと似たマルウエアを使用したという。
ウクライナ外務省、内閣府、国家安全保障国防会議などのサイトが13日からサイバー攻撃を受け始め14日にアクセス不能となった。
国家安全保障防衛会議のSerhiy Demedyuk氏はロイターに文書で、14日の攻撃について「UNC1151と呼ばれるグループが関与していると、現段階ではみている」と述べた。
ウクライナ政府当局者は14日、ロシアが関与したとの見方を示したものの、詳細には踏み込まなかった。ベラルーシはロシアの同盟国。
Demedyuk氏によると、UNC1151は「ベラルーシ特殊サービス系のサイバースパイ集団」。サイバー攻撃の背後で、さらに深刻な被害をもたらす工作が実行されており、近い将来にその影響が表面化するとの見方を示した。
ベラルーシ大統領府、ロシア外務省のコメントは得られていない。