[モナコ 27日 ロイター] - 自動車レースF1を統括する国際自動車連盟(FIA)は、個人総合優勝7回を誇るルイス・ハミルトン(英国、メルセデス)の装飾品に関し、取り外しまでの猶予を6月末まで延長した。
F1レースディレクターのニールス・ビティヒ氏は各チームらに対して、ボディーピアスやメタルチェーンのネックレスなどの装飾品を競技中に着用することは安全のために禁止されていると注意喚起し、ハミルトンは今週末開催のモナコ・グランプリ(GP)までに取り外しを求められていた。
しかし、一部のピアスは簡単に取り外せず、FIAはドライバーらとのフィードバックを経て、外すために特別な処置が必要なピアスに関しては猶予を延長すると決めた。そのため、ハミルトンはモナコGP、アゼルバイジャンGP、カナダGPでは処分を受けない。
ただ、F1では長年にわたり競技中の装飾品着用などを禁止する規則は存在していたものの、今季にFIAが実施するまでほとんど取り締まられてこなかった。
ハミルトンは27日に報道陣に対し、「正直なところ、この件にあまりにも多くの時間とエネルギーが費やされていると感じる」とし、「みんな、F1のキャリアを通じて宝石類を着けてきたと思うが、過去に問題にはならかったし、今になって必ずしも問題になる理由もない」と語った。