[ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮の国営メディアは7日、金正恩総書記が朝鮮労働党による「一枚岩」の指導力を社会全体で強化することを目的とした異例の会議を開催したと報じた。
朝鮮中央通信(KCNA)は、こうした会議は初めてで「あらゆる方法で党階級の組織的・思想的統合を実行する」と伝え、党の指導的役割を強化することが狙いとした。
全国の幹部や党員の忠誠心を監視し取り締まる組織「党生活指導(PLG)」部門に焦点が当てられたという。
米国に拠点を置く北朝鮮人権委員会(HRNK)の2019年のリポートによると、PLGは朝鮮労働党の「最重要機能」で、個人の行動など特に最高指導者の利益を損なう可能性のあるものを監視しているという。
KCNAによると、金総書記は会議でPLGを党組織と中央委員会を強固につなぐ「血管と神経腺」で、党の理念と政策を実現する主軸と述べた。