[ワシントン 3日 ロイター] - 米上院(定数100)は3日、フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を賛成多数で承認した。
採決結果は賛成95、反対1で、承認に必要な3分の2以上の賛成票が集まった。
バイデン大統領は「この歴史的な投票は、NATOに対する米国の持続的かつ超党派の取り組みや、われわれの同盟が今後の課題に対応できる準備ができているというシグナルを送っている」と声明を発表した。
北欧2国の加盟文書は加盟30カ国全ての批准が必要で、それまでは加盟国への攻撃をNATO全体への攻撃と見なす北大西洋条約第5条は適用されない。
カナダやドイツ、イタリアなど幾つかの国で既に承認されているが、全加盟国の批准手続きには最長1年かかる可能性もある。
米上院では与野党双方の議員が、フィンランドとスウェーデンは重要な同盟国であり、両国軍は既にNATOと緊密に連携しているとして加盟に強い支持を表明。
上院外交委員会のメネンデス委員長(民主党)は、両国の加盟が「NATOの同盟強化に寄与する」と述べた。
上院民主党トップのシューマー院内総務は採決に際し、両国の大使や外交官らを上院に招いた。
*システムの都合で再送します。